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世界史のなかの昭和史
 [歴史・地理・民俗]

世界史のなかの昭和史
 
半藤一利/著
出版社名:平凡社
出版年月:2018年2月
ISBNコード:978-4-582-45452-9
税込価格:1,836円
頁数・縦:462p・20cm
 
 
 ドイツ(ヒトラー)、ソ連(スターリン)、米国(ルーズベルト)の動きにからめながら、大正末期から大戦終結までの昭和史を綴る。当時の日本が置かれた世界史のなかでの立場が理解できると同時に、その無謀さにも納得させられてしまう。
 修正史観的な見方にも一定の賛意を覚えるが、大儀なき日中戦争、そして、英蘭の虚をついて行われた帝国主義的な南方進出など、やはり大日本帝国軍(特に陸軍)の狂気は存在したのだろう。
 
【目次】
プロローグ 歴史の皮肉と大いなる夢想―長い探偵報告のはじめに
第1話 摂政裕仁親王の五年間―大正から昭和へ
第2話 満洲事変を中心にして―昭和五年~八年
第3話 日独防共協定そして盧溝橋事件―昭和九年~十二年
第4話 二つの「隔離」すべき国―昭和十二年~十三年
第5話 「複雑怪奇」と世界大戦勃発―昭和十四年
第6話 昭和史が世界史の主役に躍りでたとき―昭和十五年
第7話 「ニイタカヤマノボレ」への道―昭和十六年
エピローグ 「ソ連仲介」と「ベルリン拝見」―敗戦から現代へ
 
【著者】
半藤 一利 (ハンドウ カズトシ)
 1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。著書は『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)(以上、文藝春秋)など多数。『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』(平凡社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞した。2015年、菊池寛賞を受賞した。
 
【抜書】
●スターリンのオウム(p109)
 スターリンは、自身が無作法に吐く唾の音を上手に真似るオウムが神経に触るといって、愛用のパイプでその頭を殴り続け、殺してしまった。オウムまで粛清してしまった!
 
●対中戦略(p150)
 〔盧溝橋の一発からはじまった戦闘は、不拡大の声をすべて押し潰して、あえて”なぜ”と問いたくなるほど急激に拡大していきました。〕
 陸軍には、中国とまともに戦争を行う戦略戦術がもともとなかった。
 昭和11年(1936年)に改定された「帝国国防方針」「用兵綱領」は、一貫して米国とソ連を仮想敵国に想定し、陸海軍がそれらといかに戦うかについて綿密な作戦計画が練られたもので、中国に対しては居留民の保護などを目的とした治安出動の計画の検討にとどまっていた。
 参謀本部の判断では、中国大陸で事があった時、使用可能兵力は11個師団、予備を加えても15個師団(約28万人)がせいぜい。長期戦となったらあの広大な大陸では用兵的にも重大危機に立ち至る。
 陸軍省整備局の見積もりでは、大砲などの弾薬の貯蔵保有量は15個師団の約8か月分しかなかった。
 戦闘は早めに切り上げて、当面は戦備充実につとむる秋、という主張が、陸軍中央部にはあった。
 
●200ℓのガソリン(p447)
 1945年4月30日午後4時から5時の間に、ヒトラーは総統官邸の地下壕の私室で、拳銃によって自殺した。
 死体は毛布に包まれて運び出され、帝国官房の庭で約200ℓのガソリンをかけられて完膚なきまでに焼かれた。
 
(2018/6/15)KG
 
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日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人
 [歴史・地理・民俗]

日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人 (SB新書)  
ケント・ギルバート/著
出版社名:SBクリエイティブ(SB新書 419)
出版年月:2018年1月
ISBNコード:978-4-7973-9371-2
税込価格:864円
頁数・縦:191p・18cm
 
 
 日本ではあまり知られていない、世界的に有名で偉大な日本人を紹介。
 
【目次】
序章 世界が日本人を恐れた「黄禍論」の呪縛
 「黄禍」という大誤解
第1章 現代日本の礎を築いた日本人
 「MADE IN NAPAN」を世界一の冠にした立役者――盛田昭夫
 「食」で世界を驚嘆させた巨人――安藤百福(日清食品)
 「生活」「文化」の両輪で日本社会をつくった男――小林一三
第2章 誇り高く学問を探求した日本人
 「黄禍論」の餌食となった近代科学の父――高峰譲吉
 天皇陛下も評価した孤高の博物学者――南方熊楠
第3章 世界の常識を作った日本人
 乾電池を発明した知られざる英雄――屋井先蔵
 家事の概念を覆した改革者――三並義忠(電気炊飯器)
 占領軍に着想を得た発明者――岡田良男(カッターナイフ)
第4章 新たな世界を切り拓いた日本人
 世界から称賛される日本建築界の巨星――丹下健三
 「用の美」を追い求めた探求者――榮久庵憲司
 翻訳書と共に評価された日本文学の代表者――川端康成
 氷の世界に光明をもたらした冒険家――和田重次郎(アラスカ探検)
 日本を代表する近代登山の父――槇有恒
第5章 人道・平和に命をかけた日本人
 大和魂を世界に伝えた「伝道師」――新渡戸稲造
 命のビザで難民に手を差し伸べた外交官――杉原千畝
 
【著者】
ギルバート,ケント (Gilbert, Kent Sidney)
 1952年、アイダホ州に生まれ、ユタ州で育つ。1970年、ブリガムヤング大学に入学。翌1971年にモルモン宣教師として初来日。その後、国際法律事務所に就職し、企業への法律コンサルタントとして再来日。弁護士業と並行してテレビに出演。2015年、公益財団法人アパ日本再興財団による『第8回「真の近現代史観」懸賞論文』の最優秀藤誠志賞を受賞。
 
【抜書】
●屋井先蔵(p92)
 屋井先蔵(やい さきぞう)、1863年、長岡藩士の子として生まれる。13歳の時、東京都の時計店で丁稚奉公を始める。
 1885年、独学で、液体式の電気で動く「連続電気時計」を発明。1891年、特許を取得。日本では、電気関係の最初の特許。
 1887年、東京物理学校(後の東京理科大学)で付属職工と働いていた頃、韓電池を発明。しかし、資金難で特許を取得できなかった。
 乾電池の特許を取ったのは、高橋市三郎。
 海外では、1887年、ドイツでカール・ガスナー、デンマークでヘレセンが特許取得。
 日清戦争と日露戦争において、無線機などで乾電池が活躍。小型で持ち運びやすく、極寒の土地でも電池の中の液体が凍らない。中国とロシアは、電池の液体が凍って前線で無線が打てなかった。
 屋井乾電池は陸軍で全面採用。「日清戦争に勝利できたのは乾電池のおかげ」と、新聞でも報道された。
 明治後半から大正にかけて、屋井乾電池は国内で大きなシェアを獲得。屋井は「乾電池王」と呼ばれるまでになった。
 
●オルファ(p108)
 岡田良男、1931年、大阪生まれ。1956年にカッターナイフを考案。
 着想の元は、板チョコとガラスの板。ガラスを切るとき、表面に傷をつけてポンと押すと割れる。
 社名のオルファ……「折る刃」から。「オルハ」は、フランス語で変な意味のスラングになるため。
 
●榮久庵憲司(p122)
 榮久庵憲司(えくあん けんじ)、1929年、東京生まれ、2015年没。日本におけるインダストリアルデザインの先駆者。
 父は浄土真宗の僧侶。幼いころにハワイに移住。1937年に帰国。
 1950年、東京芸術大学美術学部に進学。
 1957年、GKインダストリアルデザイン研究所を設立、所長に就任。国内で様々な製品やロゴなどのデザインを手掛ける。
 1973年、「第8回世界インダストリアルデザイン会議」を京都で開催。
 国際インダストリアルデザイン団体協議会会長も務める。コーリン・キング賞(インダストリアルデザイン界のノーベル賞)受賞。フランス、イタリアから勲章を贈られる。
 《作品》
 ・キッコーマンの卓上醤油瓶
 ・東京都のシンボルマーク
 ・JRAのロゴ
 ・ミニストップのロゴ
 ・広島電鉄の車両
 ・秋田新幹線「こまち」の車両
 ・成田エキスプレスの車両
 ・ゆりかもめの車両
 ・JR西日本の「Red Wing」の車両
 
●東條英機(p185)
 ユダヤ人を救ったのは、杉原千畝だけではない。そのうちの一人は東條英機?
 1938年、ハルビン特務機関長だった陸軍の樋口季一郎は、極東に逃げてきたユダヤ人難民を救済。この時、南満州鉄道の臨時列車を走らせたのは、満鉄総裁だった松岡洋右。
 樋口の行為に非難が高まると、関東軍参謀長であった東條英機は、樋口の行為を容認。ドイツの外務省の抗議に対し、「人道上、当然だ」と応じた。
 
(2018/6/10)KG
 
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サッカー上達のためのマインドとメソッド
 [スポーツ]

サッカー上達のためのマインドとメソッド  
中村憲剛/著
出版社名:ぴあ
出版年月:2018年4月
ISBNコード;978-4-8356-3852-2
税込価格:1,400円
頁数・縦:127p・21cm
 
 
 日本のトッププロ、川崎フロンターレの中村憲剛によるサッカー指導書。本人が主催するKENGOアカデミーのトレーニング法の紹介が主な素材のようだ。
 憲剛が強調するのは、正確なトラップとキック。この基本中の基本をきちんとできることが最重要と語る。まあ、そりゃそうだろう。さらに加えて、強調しているのはインテリジェンス。
 
【目次】
第1章 しっかり「止めること」ができれば、世界が変わる
 点で止める
 逆足で止める
  ほか
第2章 自分の型を見つけて、正確に蹴る
 強く、正確に蹴る
 強く、正確に届ける
  ほか
第3章 駆け引きを身につけよう
 逆を突く
 相手にぶつかられない
  ほか
第4章 ゲームメイク術と俯瞰的視野の習得
 俯瞰的視野を身につける
 ゲームメイク術を身につける
  ほか
第5章 KENGOアカデミーのマインドセット
 ボールをとことん大事にせよ!
 上手くなるかどうかは意識次第だと思え!
  ほか
プロの食管理とは?中村憲剛選手の食事に関する話
 
【著者】
中村 憲剛 (ナカムラ ケンゴ)
 1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。小学生時代に府ロクサッカークラブでサッカーを始め、都立久留米高校(現・東京都立東久留米総合高校)、中央大学を経て03年に川崎フロンタレー加入。06年10月、日本代表としてデビュー。国際Aマッチ68試合出場6得点。05年から17年まで13年連続Jリーグ優秀選手賞を受賞。Jリーグベストイレブン7回選出。2016年よりJリーグ年間MVP受賞。
(2018/6/10)KG
 
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生きものは円柱形
 [自然科学]

生きものは円柱形 (NHK出版新書 540)  
本川達雄/著
出版社名:NHK出版(NHK出版新書 540)
出版年月:2018年1月
ISBNコード:978-4-14-088540-6
税込価格:972円
頁数・縦:296p・18cm
 
 
 生物の仕組みを、円、球、筒といった、まるい形状から解き明かす。また、恒温動物(哺乳類、鳥類)に共通する「時間」の長さについて、心臓1拍を基礎的な時間として解説。
 
【目次】
第1章 生きものは円柱形
第2章 生きものは水みずしい
第3章 生きものはやわらかい
第4章 生きものの建築法
第5章 動物は動く
第6章 サイズと動き
第7章 時間のデザイン
 
【著者】
本川 達雄 (モトカワ タツオ)
 1948年、宮城県生まれ。東京工業大学名誉教授。専門は動物生理学。東京大学理学部生物学科(動物学)卒業。同大助手、琉球大学助教授、東京工業大学大学院生命理工学研究科教授などを歴任。
 
【抜書】
●対数螺旋(p127)
 貝殻の渦巻きは、どれも対数螺旋になっている。
 螺旋の巻き数が増えるとき、すぐ内側の螺旋との距離が一定の比率で増加する。螺旋の巻き数が増えて大きくなっても、全体の形が変わらない。
 
●座屈(p136)
 細長い棒の両端を持って押すと、ほんのちょっと力を加えただけで棒は急にぺコンと曲がってしまう。これを「座屈」という。
 長い棒ほど座屈が起きやすく、長さの二乗に反比例して小さい力で座屈が起きる。座屈を防ぐには棒を太くする必要がある。
 
●交差螺旋(p142)
 円筒形の管を補強するには、繊維を円筒に巻き付ける。この際、交差螺旋を用いる。
 水撒き用のホースの、斜めに交差した螺旋の角度は54.44度。
 
●静水系(p192)
 動物は基本的には膜に包まれた水。
 膜でできた袋の中に水が詰まっているものを「静水系」と呼ぶ。膜には水の圧力で張力がかかり、水には、膜によって圧力がかかっている。
 静水骨格……ミミズなど、内部に水の詰まった広い体腔をもった動物は、「静水骨格」と呼ぶ。膜で包まれた水が骨がわり。円筒を取り巻く環状筋と縦走筋によって、部分的に体の太さを替えながら移動する。
 筋静水系……ゾウの鼻、イカの触手、カメレオンの舌などは、環状筋や縦走筋の仕組みを使って伸び縮みする。
 
●1/4乗(p243)
 動物の「時間」は、体重の1/4乗に比例する。
 心周期、呼吸の周期、寿命、懐胎期間など、様々な「時間」に当てはまる。
 
●15億回(p248)
 寿命を心周期で割ると、およそ15億になる。動物(哺乳類と鳥類)はみな、心臓が15億回打つと死を迎えることになる。
 心臓時計……肺の周期(呼吸)は心臓4.5拍、腸の蠕動11拍、血液の一巡84拍、懐胎期間2,300万拍、成獣になるまでの時間1億5,000万拍、寿命15億拍。
 
●30億ジュール(p256)
 恒温動物のエネルギー消費量は、体重の1/4に「反」比例。
 恒温動物の時間は、体重の1/4に「正」比例。
 つまり、時間とエネルギー消費量とは互いに反比例する。「時間の速度」(時間の逆数)がエネルギー消費量に正比例する。
 1kgあたりの心臓1拍のエネルギー消費量は1ジュール。基礎代謝は、生涯15億ジュール。
 普通の恒温動物は、基礎代謝の2倍のエネルギーを使うので、体重1kg当たり30億ジュールのエネルギーを生涯に消費する。
 
(2018/6/9)KG
 
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薬を使わない精神科医の「うつ」が消えるノート
 [医学]

薬を使わない精神科医の「うつ」が消えるノート 
宮島賢也/著
出版社名:青春出版社
出版年月:2018年2月
ISBNコード:978-4-413-23072-8
税込価格:1,512円
頁数・縦:189p・20cm
 
 
 薬に頼らず、書いて「うつ」を治すYSメソッドを紹介する。
 その「ワーク」は、以下の4つ。
 
●準備ワーク「心のゴミ出し」
 30分以内で、心にたまった不満、怒り、憎しみ……、何でも書きだし、最後にそのノートをシュレッダーにかける。 
 
●ワーク1「完璧愛ポスト」
 ① 今抱えている問題やよくないと思っている出来事、不安に思っていることなど、悩みや苦しみをひとつ書き出す。
 ② その出来事に対して、「これでよかった」と思える理由を書き出す。
 ③ 「愛の行動リスト」を記入し、優先順位をつける。
 
●ワーク2「美点発見」
 いやだと思っている人、「うつ」の原因になっていると思われる人の美点を数多く書き出す。
 
●ワーク3「回復ノート」
 ① 前日より少しでも「変化したところ」「よくなったところ」「進歩したところ」「違うところ」などを発見し、記入する。
 ② 周りの人から言われた発見、誰かに何かしてもらったこと、してもらってありがたかったことを記入する。
 
【目次】
1章 薬では「うつ」は治せない―根本原因は「過去の記憶」にある
 「心の病」が薬で治せない理由
 うつになったからこそ、わかること
  ほか
2章 書いて「うつ」を消す方法―心がどんどんラクになる3つのワーク
 薬に頼らない「YSメソッド」でうつはよくなる
 一般的なカウンセリングとの違い
  ほか
3章 「うつ」が消えるノート―うつから抜け出した7人の「完璧愛ポスト」
 言葉が心を変え、心が過去も未来も変えていく
 ケース1 親子関係のトラウマを乗り越え、やりたいことを発見
  ほか
4章 すべての悩みが一瞬で消える「考え方」―「完璧な自分」に気づくだけでいい
 「答え」からはじまるから「問題」がなくなる
 変化の速さやプロセスは人それぞれ
  ほか
 
【著者】
宮島 賢也 (ミヤジマ ケンヤ)
 薬を使わない精神科医・YSこころのクリニック院長。1973年神奈川県生まれ。防衛医科大学校卒。研修中、意欲がわかず精神科を受診、うつ病の診断を受ける。自身が7年間抗うつ剤を服用した経験から「薬でうつは治らない」と気づき、食生活や人間関係、潜在意識や考え方を変えることの大切さを学び、うつ病を克服する。うつ病だけでなく、統合失調症などあらゆる精神疾患が寛解する支援を行っている。
 
【抜書】
●YSメソッド(p36)
 佐藤康行が開発したメソッド。
 薬を使わず、短期間で鬱をはじめとするあらゆる精神症状を寛解させる精神療法。
 
●満月理論(p53)
 人間は、完全、完璧であることが前提。三日月を見て満月を思うのと同じように、自分のことも、他人のことも、「まんまる」「完璧」という前提で接する。それが本当の姿である。
 ヒトを三日月だとみなし、満月に近づけようとするのは間違い。
 
(2018/6/8)KG
 
〈この本の詳細〉


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