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米中地獄の道行き大国主義の悲惨な末路
 [経済・ビジネス]

米中地獄の道行き 大国主義の悲惨な末路

増田悦佐/著
出版社名:ビジネス社
出版年月:2017年2月
ISBNコード:978-4-8284-1935-0
税込価格:1,620円
頁数・縦:245p・19cm


 これまで製造業がリードしてきた経済構造の主役が、現在、サービス業に移行しつつある。工業社会からサービス社会に転換するのだ。そのために世界の覇権も変わってくる、という内容。
 アメリカの金融市場が中国の資源浪費を後押ししてきたが、それも立ち行かなくなる。サービス業中心の社会では、株式市場や軍需産業が意味を失い、貧富の格差が少なく、人口密集型の国が繁栄することになるという。

【目次】
第1章 今後10年で世界が大転換するこれだけの理由
 今度の金融危機は、体制内変革ではなく、体制の大転換く
 地政学は、軍事帝国を築いたアメリカの自己弁護
  ほか
第2章 アメリカ金融資本主義のたそがれ
 アメリカの没落が不可避な理由(その1)サービス業経済への転換
 設備投資が景気回復の万能薬ではない時代になった
  ほか)
第3章 中国資源浪費バブル崩壊が暴き出す「グローバル化」の虚構
 貿易量縮小は、供給不足が原因か、需要不足が原因か?
 驚異的な中国の資源浪費
  ほか
第4章 こんなにダメな日本が世界の先端に立つこれだけの理由
 日本は1人当たり後進国?
 日経平均の「半値戻し」が、世界株式市場大暴落の号砲
  ほか
第5章 明るい未来と暗い現在とのはざまをどう生き抜くか
 個人が自衛する道は、大きく分けて2つ
 趣味の金銭化に真剣に取り組むべし
  ほか

【著者】
増田 悦佐 (マスダ エツスケ)
 1949年東京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修了後、ジョンズ・ホプキンス大学大学院で歴史学・経済学の博士課程修了。ニューヨーク州立大学助教授を経て帰国、HSBC証券、JPモルガン等の外資系証券会社で建設・住宅・不動産担当アナリストなどを務める。現在、経済アナリスト・文明評論家。

【抜書】
●地政学(p15)
〔 一時、戦争の論理で軍事外交のみならず、政治経済全般まで論じる「地政学」なる発想がもてはやされたことがある。この発想は、実はアメリカが軍事的にいかに有利な立場にあるかということに論点を絞った「学問」体系だった。地政学がお好きなアメリカの保守派は、「だからアメリカはもっと自分の利益を正面から押し出す主張をしていい」とあおったわけだ。〕

●84年サイクル(p38)
 株式チャーチストの中に、世界経済は84年周期で回っているという新説を唱えている人がいる。世界経済の危機(不況)は、84年周期で訪れる。あるピークの年を境に、前後10年程度ずつ続く。
 (1)1502~22年……コロンブスの第1回大西洋横断の10年後の1502年から、マザラン艦隊の世界周航完成の1522年。ヨーロッパが世界を地理的に征服したことにより、ヨーロッパ以外の国々は悲惨のどん底に突き落とされた。
 (2)1586~1606年……ヨーロッパにおけるアジア、アフリカ、南北アメリカの侵略の中心が、スペイン、ポルトガルからオランダに移行。植民地支配が貴金属や宝石などを奪い取るだけの略奪経営から、香料諸島で現地人を搾取した生産経営に移行した。
 (3)1670~90年……1688年、イギリスで「名誉革命」が起き、欧州大陸諸国でも個人の自由や平等、人権を尊重する風潮が芽生える。しかし、他方ではヨーロッパ諸国による他民族の隷属化が露骨に進んだ時代。イギリスの独擅場。
 (4)1754~74年……第0次世界大戦の時代。アメリカでフレンチ・アンド・インディアンウォー(7年戦争)が勃発。ヨーロッパ諸国が世界中の植民地でイギリス側とフランス側に分かれて戦争した。1776年、アメリカ独立。ヨーロッパで産業革命が本格化。他の地域では、ヨーロッパ支配が進み、国民の生活水準がかなり顕著に落ちていった。ドイツ、ロシア、アメリカが抬頭。
 (5)1838~58年……フランス、ドイツ、オーストリアで革命が挫折し、悲惨な生活苦がヨーロッパに蔓延した。一方、「セポイの乱」(57~58)にてムガール帝国を滅亡させ、大英帝国が隆盛。1873~96年も大デフレ時代だったが、一般庶民の勤労所得の実質上昇率が一番高かった時代。この後、大英帝国後の五大国(アメリカ、ドイツ、ソ連、日本、中国)のうち、アメリカ、ドイツが経済力を顕著に伸ばした。
 (6)1922~42年……アメリカが覇権を確立。 前半の10年は第一次大戦の戦後成金が没落、後半はその反動として起きた投機的ブームがこけて(1929年)、30年代大不況が始まった。世界経済史上、デフレと同時に不況になったのはこの時だけ。
 (7)2006~2026年?……2016年がピーク? 前半の10年は、30~50年に一度くらいしか起きていなかった金融危機が、2~3年おきに頻発。

(2017/4/19)KG

〈この本の詳細〉


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