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マタギ聞き書き その狩猟民俗と怪異譚
 [歴史・地理・民俗]

マタギ聞き書き: その狩猟民俗と怪異譚
 
武藤鉄城/著
出版社名:河出書房新社
出版年月:2017年4月
ISBNコード:978-4-309-22699-6
税込価格:1,944円
頁数・縦:221p・20cm
 
 
 著者の死から13年後、1969年に慶友社より刊行された『秋田マタギ聞書』(常民文化選書4)の再刊。資料編の大方と索引を割愛してある。
 40人ほどのマタギから聞いた話を採録している。聞いた話をそのまま収録しているようであり、随所にマタギ言葉に重複があったり、同じテーマで異なる伝説を紹介していたりして、整理された内容ではないが、現役のマタギの姿を伝える貴重な資料である。
 
【目次】
秋田県 仙北郡
 鈴木政治郎さん―上桧木内村戸沢 旧二月九日、四ツ前には山を鳴らすな
 門脇寛一郎翁―上桧木内村戸沢 鹿の獅子舞
 門脇竜治郎さん―上桧木内村戸沢 ササラの笠納め
  ほか
秋田県 由利郡・北秋田郡
 小野勘太郎翁―由利郡直根村百宅 スノ祝い
 佐藤正夫氏―北秋田郡大阿仁村根子 売薬行商
 佐藤永太郎翁―北秋田郡大阿仁村根子 南無アブランケン、ソワカ
  ほか
又鬼資料
 菅江真澄翁著書から
 伊藤為憲著書から
 マタギの語源
 
【著者】
武藤 鉄城 (ムトウ テツジョウ)
 1896年、秋田市生まれ。民俗学者、考古学者、郷土史家。慶應義塾大学中退。角館尋常高等小学校代用教員、東北帝国大学奥羽資料調査部嘱託、朝日新聞地方通信員、角館時報主筆などを歴任するかたわら、角館を中心とする民俗調査を進めた。1956年逝去。秋田魁文化章、秋田県体育功労章受章。
 
【抜書】
●マタギの語源(p216)
 著者の考察。
 インドの屠殺業者として卑しめられた賤民マータンガ(男)/マータンギ(女)の名称から出ているのではないか?
 水を乞うた釈迦の弟子の阿難に、自分はマータンギであると卑下したプラクリチの話から考え付いた。
 釈迦も、自分がそのマータンガ/マータンギの属するチェーンドラの種であると言った。日本でも、日蓮が自らを穢民と称した。
 日本語でとなえる呪文の最後に、「アビラウンケン(阿毘羅吽欠)」(胎蔵界大日如来真言にある)「ソワカ(蘇波河)」(その効力を呼ぶ)を唱える。
 《他の語源説》
  (1)獣を殺して食うから、鬼の次に恐ろしい又鬼(またぎ)。
  (2)山の峰を跨いで行くからマタギ。(仙北郡雲沢村)
  (3)木の股から生まれたから。(仙北郡中川村)
 
(2017/7/11)KG
 
〈この本の詳細〉


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