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いまの世界をつくった世界史の大事件30
 [歴史・地理・民俗]

いまの世界をつくった世界史の大事件30
 
関眞興/著
出版社名:宝島社
出版年月:2016年9月
ISBNコード:978-4-8002-5809-0
税込価格:1,080円
頁数・縦:319p・19cm
 
 
 重大事件を中心に近現代の世界史を通観する。
 
【目次】
第1章 18~19世紀
 イギリス政界まで巻き込んだ異常な投機熱―南海泡沫会社事件《1720年、イギリス》
 独立革命につながるアメリカの権利意識―ボストン=ティー=パーティー事件《1773年、アメリカ13州》
 フランス革命のきっかけになった市民たちの暴動―バスティーユ襲撃事件《1789年、フランス》
 産業革命によって生まれた賃金労働者の不満を表明した―ラッダイト運動(事件)《1811年、イギリス》
 戦争の発端となったビスマルクの電報改竄―エムス電報事件《1870年、プロシア》
 反ユダヤ感情を増幅させた仏近現代史上最大の冤罪事件―ドレフュス事件《1894年、フランス》
 朝鮮進出を図る日本が打った残虐な一手―閔妃暗殺事件《1895年、李氏朝鮮》
 「扶清滅洋」を掲げ、外国勢力の排除を目指した―義和団事件《1900年、中国》
  
第2章 20世紀前半
 民衆の素朴な崇敬を粉砕したツァーリの銃弾―血の日曜日事件《1905年、ロシア帝国》
 どの国も望んでいなかった第一次世界大戦の引き金―サライェヴォ事件《1914年、オーストリア=ハンガリー帝国》
 オスマン帝国の崩壊に続く近代化への途中で起こった―タラート=パシャ暗殺事件《1921年、オスマン帝国》
 民主主義の象徴が焼け落ち、ナチス独裁のきっかけに―国会議事堂放火事件《1933年、ドイツ》
 永久革命論とスターリンの一国社会主義との対決―トロツキーの暗殺《1940年、ソ連》
 インド現代史における「非暴力主義」のゆくえ―ガンディー暗殺事件《1948年、インド》
 「約束の地」を求めたユダヤによるアラブへの攻撃―デイル=ヤシーン村虐殺事件《1948年、イスラエル》
 戦後のアメリカで突如吹き荒れた「赤狩り」の嵐―ローゼンバーグ事件《1950年、アメリカ》
 
第3章 20世紀後半
 南アフリカの「アパルトヘイト」に対する不満が爆発―シャープビル虐殺事件《1960年、南アフリカ》
 アメリカがカストロ政権の転覆を狙ってキューバに侵攻―ピッグス湾事件《1961年、キューバ》
 インドネシアで突如起こったクーデターと共産党弾圧―9・30クーデター《1965年、インドネシア》
 ド=ゴールの時代に起きた新しい世代の叛乱―フランス五月革命《1968年、フランス》
 中国とソ連が国境となる川中の島を巡って武力衝突―ダマンスキー島衝突事件《1969年、ソ連》
 イラン革命後に元国王の引き渡しを求めた民衆―アメリカ大使館占拠事件《1979年、イラン》
 南米エル=サルバドルで人権尊重を求めたカトリック福者―ロメロ神父狙撃事件《1980年、エル=サルバドル》
 「筋金入りの抵抗者」の教皇が率いるヴァチカン市国―ヨハネ=パウロ2世暗殺未遂事件《1981年、ヴァチカン市国》
 自由化を求めた学生デモに対する無差別発砲―天安門事件《1989年、中国》
 保守派によるクーデター未遂はやがてソ連崩壊へと導く―ゴルバチョフ軟禁事件《1991年、ソ連》
 第二次世界大戦後、ヨーロッパで最大のジェノサイド―スレブレニツァ虐殺事件《1995年、ボスニア=ヘルツェゴビナ》
 
第4章 21世紀
 アメリカと中東世界が起こした「文明の衝突」の悲劇―9・11同時多発テロ《2001年、アメリカ》
 「世界最悪」の悲劇・コンゴ紛争とアフリカ大戦―ローラン・カビラ暗殺事件《2001年、コンゴ民主共和国》
 ウクライナを脅かす21世紀ロシアのナショナリズム―クリミア半島併合事件《2014年、ウクライナ》
 
【著者】
関 眞興 (セキ シンコウ)
 1944年、三重県生まれ。東京大学文学部卒業後、駿台予備校世界史講師を経て、著述家。
 
【抜書】
●バスティーユ監獄(p34)
〔 この後、フランスは革命の長い混乱に入っていく。発端となったバスティーユ監獄は、フランス絶対主義の象徴のように言われるが、この時、政治犯の収容者は一人もおらず、文書偽造犯4人、精神病患者が2人、素行不良の貴族1人の計7人であった。しばしば話題になるマルキ=ド=サドは10日ほど前に他の施設(修道院)に移されていた。
 ということで、じつはバスティーユ監獄に、直接的には「絶対主義の象徴」としての意味はなかった。しかしこの事件が「フランス革命史」で強調されるのは、それまで特権階級の間でおこなわれていた「革命」に市民が直接介入したことと、この事件が瞬く間に全国に伝えられたことにより、全国的な革命状況を生み出す契機になったことにある。〕
 つまり、市民たちは武器と弾薬を奪いに行ったのである。
 
●アルメニア(p116)
 カスピ海と黒海の間をさすコーカサス地方にある3国の一つ。他は、ジョージアとアゼルバイジャン。
 アルメニア人は、インド=ヨーロッパ系の言語を話す民族。キリスト教。初めてキリスト教を国教化した民族としても知られる(301年)。祖国アルメニアは300万人あまりの人口だが、ヨーロッパに50万人、アメリカに80万人余りがいるという。
 商才にたけ、「コーカサスのユダヤ人」と呼ばれることもある。
 
●アラブ人(p153)
 アラブ……アラビア語を話すイスラム教徒。アラビア語は、もともとアラビア半島の住民の言葉だった。イスラム教徒は「アラビア語でコーランを読まなければならない」というイスラム教の基本原理がある。
 
●アフリカの年(p181)
 17の独立国が誕生した1960年を、国連は「アフリカの年」と評した。
 
●5月35日(p260)
 1989年、天安門事件。6月4日未明、李鵬の指示によって人民解放軍が鎮圧活動を開始した。天安門広場に集まっていた学生・市民たちに対し、無差別に発砲、多くの死傷者が出た。政府発表は319人。数万の死傷者が出たとの意見もある。
 インターネットでは、「6月4日」という言葉を含むものはすべて遮断されるため、「5月35日」などの隠語を生んでいる。
 
●イスラム教(p289)
 〔イスラム教は純粋な宗教であり、政治的な宗教でもある。〕
 教義は、「六信五行」と単純。
 イスラム教には聖職者がいない。ただし、それに対応する法学者がいて、宗教上・生活上の問題は『コーラン』に戻って解説してくれる。世俗的な法体系を作り上げるのではなく、法体系の原点が『コーラン』。〔日常生活そのものが宗教生活であり、宗教がそのまま日常である。〕
 
(2017/6/18)KG
 
〈この本の詳細〉


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