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デジタル・ジャーナリズムは稼げるか メディアの未来戦略
 [ 読書・出版・書店]

デジタル・ジャーナリズムは稼げるか―メディアの未来戦略
ジェフ・ジャービス/著 夏目大/訳 茂木崇/監修・解説
出版社名:東洋経済新報社
出版年月:2016年6月
ISBNコード:978-4-492-76225-7
税込価格:2,376円
ファイル容量:2.0MB


 紙媒体でのジャーナリズムが厳しさを増すネット社会において、ジャーナリストはいかに「稼ぐべきか」、ニュースサイトはどうあるべきかを論じる。

【目次】
第Ⅰ部 関係
 第1章 『マス』は存在しない
 第2章 コンテンツ対サービス
 第3章 プラットフォームとしてのニュース
 第4章 エコシステムとネットワーク
 第5章 報道機関とコミュニティとの関係
 第6章 ジャーナリストの役割

第Ⅱ部 形式の問題
 第7章 記事は死んだ、記事万歳
 第8章 ニュースにいかに価値を付加するか
 第9章 キュレーション
 第10章 ニュースとデータ
 第11章 モバイル時代のニュース
 第12章 テレビニュースの再発見
 第13章 意外な技術の応用

第Ⅲ部 ビジネスモデル
 第14章 ここまでのまとめ
 第15章 デジタル・ファーストの先
 第16章 効率化:何を削り、何を残すか
 第17章 今後のニュース・ビジネスのあり方
 第18章 ニュース・エコシステム
 第19章 マスメディア神話の崩壊
 第20章 ネイティブ広告は敵か味方か
 第21章 有料の壁
 第22章 パトロンの是非
 第23章 情報の価格設定のパラドックス
 第24章 リンク・エコノミーとクレジット権
 第25章 価値の評価基準
 第26章 未来への投資

【著者】
ジャービス,ジェフ (Jarvis, Jeff)
 ニューヨーク市立大学大学院ジャーナリズム学科教授。同大学院では、起業ジャーナリズム・タウ・ナイト・センターを率いてもいる。メディア事業、ジャーナリズムの未来に関する論客として注目を集めており、ジャーナリズム、ニュース配信の最新の形態や、メディアとコミュニティとの新たな関係などについて頻繁に発言をしている。スタートアップの企業や旧来メディア、公的組織などに助言をする機会も多い。2007年から2014年までの間は、ダボスで開催される世界経済フォーラムにおいて、「世界のメディア・リーダー100人」のうちの一人に連続して選出されている。

夏目 大 (ナツメ ダイ)
 1966年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。大手メーカーにSEとして勤務したあと、翻訳家に。現在、翻訳学校フェロー・アカデミーの講師も務める。

茂木 崇 (モギ タカシ)
 東京工芸大学専任講師。東京大学大学院博士課程修了。専門はマス・コミュニケーション論、アーツ・マネジメント論。研究テーマはニューヨークのメディア・エンタテインメント産業。特に、メディア産業の経営戦略、『ニューヨーク・タイムズ』の歴史、イマーシブ・シアターの演出について研究。メディア企業のコンサルティングにも従事。

【抜書】
●人間関係ビジネス
 〔私は、ジャーナリズムが今後、「人間関係ビジネス」になっていくべきであるということを主張する。そうなることが、新時代のビジネス戦略の基礎となると考えている。〕

●重要な情報
〔 ジャーナリストには、どの情報が重要なのか、何を信じればいいのかを知らせる役目もある。真偽のわからない噂が流れた時に、詳しい調査をして事実は果たしてどうなのかを確かめる、というのも大事な仕事だ。物語や図表やイラスト、映像などを駆使して、難しい情報を理解しやすいものに変えることもジャーナリストならできる。〕

●主唱者
〔 私はジャーナリストは何かの主唱者であるべきだと考えている。主唱者にならないのなら、それはもはやジャーナリズムではないとまで言いたい。何かの原理を代表して、あるいは民衆を代表して主張すること、それが真のジャーナリズムではないだろうか。ジャーナリストには、何をどう報道するかの判断が必ず求められる。つまり、「民衆が何を知るべきか」を決める必要がある、ということだ。これはまさに主唱者のすることではないだろうか。ジャーナリストの多くは、民衆の利益になると信じてこうした判断をしているだろう。〕

●新聞の普及率
 1950年……125%
 2013年……37%

(2017/8/25)EB

〈この本の詳細〉
honto: https://honto.jp/ebook/pd_27888162.html
e-hon: http://www.de-hon.ne.jp/digital/bin/product.asp?psku=20000033447388

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中国政治からみた日中関係
 [ 読書・出版・書店]

中国政治からみた日中関係 (岩波現代全書)
 
国分良成/著
出版社名:岩波書店(岩波現代全書 101)
出版年月:2017年4月
ISBNコード:978-4-00-029201-6
税込価格:2,592円
頁数・縦:271p・19cm
 
 
 中国政治の本質は権力闘争である。友好か反日か。日本との関係も、権力闘争の結果だという。
 そんな日中関係の変遷を、中国共産党内の政治力学によって解き明かす。
 
【目次】
序章 地域研究としての中国政治
 
第Ⅰ部 中国の政治体制―迷走する正統性
 第1章 政治改革の展開と挫折―鄧小平・胡耀邦・趙紫陽時代
 第2章 天安門の経済成長―鄧小平・江沢民時代
 第3章 正統性としての経済成長ー鄧小平・江沢民時代
 第4章 党国体制の権威主義―江沢民・胡錦涛時代
 第5章 習近平体制と文化大革命―連続と非連続
 
第Ⅱ部 中国の対日政策―国内政治の延長
 第6章 「一九七二年体制」の成立とその限界―一九七〇‐九〇年代・冷戦から冷戦後へ
 第7章 「日中友好」の陰り―一九八〇年代・光華寮裁判と胡耀邦事件
 第8章 歴史問題の拡大―一九九〇年代・江沢民訪日
 第9章 戦略的互恵関係への道―二〇〇〇年代・暫定的修復
 第10章 試練の中の日中関係―二〇一〇年代・尖閣事案の顕在化
 
終章 中国政治と日中関係
 
【著者】
国分 良成 (コクブン リョウセイ)
 1953年生。1981年慶應義塾大学大学院博士課程修了後、同大学法学部専任講師、85年助教授、92年教授、99年から2007年まで同大学東アジア研究所長、07年から11年まで法学部長。法学博士。12年から現在まで防衛大学校長。この間、ハーバード大、ミシガン大、復旦大、北京大、台湾大の客員研究員を歴任。専門は中国政治・外交、東アジア国際関係。元日本国際政治学会理事長、元アジア政経学会理事長。
 
【抜書】
●外資依存(p100)
 GDPに占める中国の貿易依存度……1990年29.8%、2000年43.9%。
 輸出の50%以上は外資系企業が担っている。国家税収全体の20%近くが外資系企業からの徴税。
 
(2017/8/12)KG
 
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図書館と情報技術 情報検索能力の向上をもめざして 改訂
 [ 読書・出版・書店]

改訂 図書館と情報技術:情報検索能力の向上をめざして
 
岡紀子/著 田中邦英/著 田窪直規/編集
出版社名:樹村房
出版年月:2017年4月
ISBNコード:978-4-88367-274-5
税込価格:2,160円
頁数・縦:153p・26cm
 
 
 司書課程の必修科目「図書館情報技術論」(2単位)のテキスト。1~6章を田中、7~10章を岡が担当。
 
【目次】
第1章 コンピュータの基礎
第2章 ネットワークの基礎
第3章 情報検索と社会・法律
第4章 データベースの仕組み
第5章 サーチエンジンの仕組み
第6章 コンピュータシステムの管理とセキュリティ
第7章 図書館の業務とIT
第8章 図書館と電子資料
第9章 デジタルアーカイブ
第10章 情報検索の理論と方法
  
【著者】
岡 紀子 (オカ ノリコ)
 1975年、京都薬科大学薬学部卒業。住友化学株式会社入社、文献および特許調査、図書運営管理を担当。2012年、同社を定年退職。一般社団法人情報科学技術協会主催。桃山学院大学、近畿大学、佛教大学等で司書課程非常勤講師。
 
田中 邦英 (タナカ クニヒデ)
 1974年、大阪電気通信大学工学部卒業。京都の計算機メーカーに入社、特許データベース構築等を担当。2011年、同社を定年退職。一般社団法人情報科学技術協会主催。桃山学院大学、大阪樟蔭女子大学、近畿大学等で司書課程非常勤講師。
  
田窪 直規 (タクボ ナオキ)
 大阪府生まれ。図書館情報大学大学院博士課程修了。奈良国立博物館仏教美術資料センター研究官を経て、近畿大学教授(司書課程)。博士(図書館情報学)。
  
【抜書】
●RDF(p73)
 RDF: Resource Description Framework。
 シマンテックウェブにおいて、タグとタグとの関係を認識させるための構文。XMLなどを用いて記述。
 基本構文は、主語+述語+目的語で構成。主語は、ユニークにそのものを特定できるID番号、メールアドレス、URLなど。
 例: ≪主語≫ISBN:xxxxxxx → ≪述語≫書名(title) → ≪目的語≫図書館と情報技術
 
(2017/7/15)KG
 
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地方自治と図書館 「知の地域づくり」を地域再生の切り札に
 [ 読書・出版・書店]

地方自治と図書館: 地方再生の切り札「知の地域づくり」

片山善博/著 糸賀雅児/著
出版社名:勁草書房
出版年月:2016年12月
ISBNコード:978-4-326-05017-8
税込価格:2,484円
頁数・縦:252, 6p・20cm


 図書館行政の専門家と、図書館愛用者でもある元総務大臣が、地方創成、地方活性化の肝となる、図書館を核にした「地域の地の拠点」づくりを論じる。

【目次】
第1部 図書館は民主主義の砦
 知的立国の基盤としての図書館
 図書館のミッションを考える
 民主主義社会における図書館
第2部 地方財政と図書館
 講演・図書館と地方自治
 パネル討論・地方財政と図書館―交付金で図書館整備を
 光交付金が図書館にもたらしたもの
第3部 地域の課題解決を支援する図書館と司書
 まちづくりを支える図書館
 「地域の情報拠点」としての課題解決型図書館
 地方自治を担う図書館専門職のあり方
 「地方創生」の視点から見た図書館と司書
第4部 地方自治と図書館政策
 対談・地方自治と図書館政策

【著者】
片山 善博 (カタヤマ ヨシヒロ)
 慶應義塾大学法学部教授。1951年生まれ。東京大学法学部卒業。自治省入省後、能代税務署長、鳥取県総務部長、自治省府県税課長、鳥取県知事などを経て、2008年4月より慶應義塾大学法学部教授。併せて鳥取大学客員教授。2010年9月より2011年9月まで総務大臣。この間、地方制度調査会副会長、中央教育審議会臨時委員、財政制度等審議会臨時委員、日本弁護士連合会市民会議議長、日本司法支援センター(法テラス)顧問、角川文化振興財団城山三郎賞選考委員、文部科学省子どもの読書サポーターズ会議座長、日本図書館協会認定司書審査会審査委員などを務める。

糸賀 雅児 (イトガ マサル)
 慶應義塾大学文学部教授。1954年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学文学部助手、助教授を経て、1997年4月より同学部教授。この間、中央教育審議会生涯学習分科会臨時委員、文部省大学設置・学校法人審議会専門委員、文部科学省これからの図書館の在り方検討協力者会議副主査、文化庁文化審議会著作権分科会専門委員、国立国会図書館活動実績評価に関する有識者会議座長、東京都立図書館協議会副議長、鳥取県政アドバイザリースタッフ、日本図書館協会認定司書事業委員会委員長、同認定司書審査会審査委員などを務める。

【抜書】
●地方自治法第100条(p21、片山)
 地方自治法第100条で、地方議会に図書室の設置を義務付けている。
 第100条……百条調査権の根拠規定。議会が一般的に持っている自治体執行部に対する質問権や調査権とは異なり、調査対象は行政外にまで及ぶ。議会が設置した調査委員会への出頭などについては、裁判所の場合と同じく一定の強制力を持っている。国会における国政調査権と同様の強力な調査権限。

●自立支援(p30、片山)
 図書館のミッションは、「自立支援」にある。国民・住民が自立するための「知的インフラ」。

●公共施設の集約(p104、片山)
 図書館は、社会教育や生涯学習の中枢にとどまらず、自治体行政の拠点になりうる施設。
 マタニティ教室、放課後児童クラブ、学童保育、など、いろいろな行政サービスを図書館で行えばいい。そのための会議室、集会所などを図書館に併設するといい。縦割り行政の打破。

●公共事業(p54、片山)
 公共事業は、雇用を創出しない。鳥取県の場合、産業構造を分析した結果。
 公共事業に投じられたお金のうちの多くは土地代。土地代を受け取った地権者が新しい会社を始めるということは一切ない。銀行口座に眠る。その人が死ぬと、遺産として一部は都会に出ていった遺族に分配される。
 調達する資材も、ほとんどが県外で生産。地元の雇用には結びつかない。しいて言えば、山から採ってくる砂利くらい。
 土木作業員の人件費は、県内の雇用につながるが、そもそも全体のなかでの比率が低い。しかも、大きな事業だとゼネコンに発注するので、地元企業はその下請け、孫請けとなってしまい、還元される比率は低くなる。

●光交付金(p107、糸賀)
 2010年10月8日、「円高・デフレ対策のための緊急総合経済対策~新成長戦略実現に向けたステップ2~」が閣議決定され、「地域活性化交付金」として、約3,500億円が補正予算に計上された。
 「きめ細やかな交付金」2,500億円と、「住民生活に光をそそぐ交付金」(光交付金)1,000億円。
 光交付金……いままで光が十分にあてられてこなかった、以下の三つの取り組みを支援する。①地方消費者行政、②DV対策・自殺予防等の弱者対策・自立支援、③地の地域づくり。
 ③地の地域づくり(具体例)
 ・図書館における司書の確保、図書の充実、図書館施設の改築・増築等による地域の地の拠点づくりに対する支援。
 ・試験研究機関による研究開発に対する支援。
 「図書館、図書館同種施設、学校図書館の充実」に約400億円が交付された。
 全国の公立図書館約三千館の資料費の年額……1998年度350億円(ピーク)、2011年度278億円。

(2017/3/27)KG

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雑な読書 IN THE BOOKSHELF
 [ 読書・出版・書店]

雑な読書 (BURRN!叢書)

古屋美登里/著
出版社名:シンコーミュージック・エンタテイメント(BURRN!叢書 13)
出版年月:2017年2月
ISBNコード:978-4-401-64396-7
税込価格:1,620円
頁数・縦:303p・19cm


 『BURRN!』という、HM/HR(ヘビメタ/ハードロック)系の月刊紙の書評(?)連載コラム「IN THE BOOK SHELF」の中から50編を選んで1冊にまとめたもの。コラム自体は、1994年1月号から、1年半の中断をはさんで現在まで続いているという。本書は、2004年までの第1期セレクト50冊である。
 翻訳家だから外国ものが多いかと思いきやさにあらず。翻訳本は全部で17冊である。その中には、バルガス=リョサや、レーモン・クノーなど、専門の英米文学以外も含まれ、実に多彩なラインナップである。すべて、書評というよりは、その本を素材に、本人の読書遍歴や生い立ち、身辺雑記的なことどもを縦横に綴るエッセーである。もちろん、概ね半分くらいは本の内容の紹介も盛り込んではあるのだが。
 で、私が読んだことがあるものは、金子達仁『28年目のハーフタイム』、白川静『字書を作る』の2冊だけであった。文学作品はあまり読まないからな。
 と、読んでみたいと思ったものは、山田詠美『快楽の動詞』、南條竹則『酒仙』、宮部みゆき『蒲生邸事件』、レーモン・クノー『文体練習』、アシモフ他編『16品の殺人メニュー』、久生十蘭『顎十郎捕物帳』、バルガス=リョサ『若い小説家に宛てた手紙』、エドワード・ケアリー『望楼館追想』、など。

【目次】
内田春菊『ファザーファッカー』
山田詠美『快楽の動詞』
南條竹則『酒仙』
キャリー・フィッシャー『ピンクにお手あげ』
ジョン・ファウルズ『アリストス』
竹内久美子『男と女の進化論』
中村真一郎『読書の快楽』
アラン・フォルサム『狂気のコードネーム“明後日”』
中島梓『夢見る頃を過ぎても』
北村薫『スキップ』
 ほか
特別付録・対談 豊﨑由美(書評家)×古屋美登里

【著者】
古屋 美登里 (フルヤ ミドリ)
 神奈川県出身。早稲田大学卒業。翻訳家。

(2017/2/22)KG

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ささえあう図書館 「社会装置」としての新たなモデルと役割
 [ 読書・出版・書店]

ささえあう図書館 「社会装置」としての新たなモデルと役割 (ライブラリーぶっくす)
青柳英治/編著 岡本真/監修
出版社名 : 勉誠出版(ライブラリーぶっくす)
出版年月 : 2016年1月
ISBNコード : 978-4-585-20039-0
税込価格 : 1,944円
頁数・縦 : 256p・19cm


 図書館と利用者および市民との新たな関係を、現場からの報告で綴る。
 社会装置として、今後も図書館が存続するためには、図書館と利用者および市民との間での幾層もの支え合いが必要であることを実例を示しながら説く。

【目次】
序章 「ささえあう図書館」とは……青柳英治
第1部 利用者が図書館をささえる
 市民とともにめざす「読書のまち恵庭」……内藤和代
 離島の小さな図書館にできること―海士町中央図書館の歩み……磯谷奈緒子
 支え合う社会をめざして―働く人々の今を支え、歴史を未来に伝えるエル・ライブラリー……谷合佳代子
第2部 図書館が利用者をささえる
 図書館は社会のセーフティネットになっているか?―「課題解決」型の図書館の視点から……小林隆志
 中之島図書館のビジネス支援―多くの人たちに支えられた一一年の軌跡……藤井兼芳
 会員制ビジネスライブラリー「BIZCOLI」の挑戦―利用者を支える図書館のデザインの実践……岡本洋幸
第3部 図書館を利用者に届ける
 視覚障害者の読書をささえて―日本点字図書館の活動……田中徹二
 「癒しと情報」の館=患者図書館―患者の視点に立ったサービス活動……菊池祐
 矯正施設の「読書」をささえる図書館サービス……日置将之
 被災地の人たちをささえる移動図書館プロジェクト―自然災害、無縁社会など、日本社会が直面する課題に向き合う……鎌倉幸子
終章 「社会装置」としての新たなモデルと役割の可能性……青柳英治

【著者】
青柳 英治 (アオヤギ エイジ)
 明治大学文学部准教授。明治大学大学院経営学研究科博士前期課程修了、筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程修了。博士(図書館情報学)。

岡本 真 (オカモト マコト)
 アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表取締役・プロデューサー、オーマ株式会社代表取締役。国際基督教大学教養学部卒業。コンサルティングを担当した図書館として、富山市立図書館新本館、恩納村文化情報センター、日出町立図書館、新長崎県立図書館などがある。

【抜書】
●サピエ図書館(p148)
 2010年4月から始まった、インターネットで点字データや録音データを配信する図書館。
  システムの管理:日本点字図書館
  運営:全国視覚障害者情報提供施設協会

●矯正施設(p183)
 刑事施設188:61,768人
  《内訳》
   刑務所70:49,813人
   少年刑務所7:3,306人
   拘置所111:8,648人
 少年院(根拠法:少年院法)51:2,803人
 少年鑑別所(根拠法:少年鑑別所法)52:683人
 婦人補導院(根拠法:売春防止法)1:0人。
  合計292か所、65,254人(2015年4月現在)

●社会装置(p244)
 〔図書館は、このような地域や市民の活性化を促進する場所として機能することで、法律で規定された社会教育機関としての位置づけから、文化活動を創造する新たな「社会装置」としての役割を担い得るようになると思われる。〕

(2016/7/7)KG

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奇跡の出版人古田晁伝 筑摩書房創業者の生涯
 [ 読書・出版・書店]

奇跡の出版人 古田晁伝 筑摩書房創業者の生涯
塩澤実信/著
出版社名 : 東洋出版
出版年月 : 2015年9月
ISBNコード : 978-4-8096-7797-7
税込価格 : 2,592円
頁数・縦 : 253p・20cm


 長野の素封家の御曹司であり、筑摩書房を創業者した古田晁の評伝。

【目次】
第1章 教育県のDNA
第2章 筑摩書房創業
第3章 日本一の本屋を
第4章 戦後の解放感の中で
第5章 乱酔と断酒の狭間
第6章 『現日』ホーマーで甦る
第7章 見事な進退
第8章 酔生夢死の願い
第9章 突如の死

【著者】
塩澤 実信 (シオザワ ミノブ)
 1930年長野県生まれ。日本ペンクラブ、日本出版学会会員。

【抜書】
●恵素武耳命(p13)
 古田家の太祖は、建御名方命(たけみなかたのみこと)4代の孫・恵素武耳命(えすたけみみのみこと)との古記録が残されている。
 三州街道沿いの御名部の森には、太祖の墓を中心に418坪の地に一族の墓廟と、太祖を祭神としての鎮守八幡宮があった。
 古田姓の係累に連なる家は多く、それぞれ屋号で呼ばれていた。晁の家系は、菊屋。

●筑摩書房(p43)
 臼井吉見の提案で、最初、社名は島崎藤村の「千曲川旅情のうた」にちなんで、「千曲書房」に決まりかけていた。
 しかし、「千曲」では「センキョク」と読まれるから、古田晁の出自の地「筑摩」がいいのではないかと、臼井の妻あやが助言し、こちらになった。
 筑摩は、万葉集の昔から由緒ある地名。旧松本高等学校(現・松本深志高校)の近くには、筑摩(つかま)神社がある。

●創業日(p65)
 筑摩書房は、創業の挨拶状の日付が昭和15年1月1日になっている。しかし、創業日は、『中野重治随筆抄』が刊行された6月18日としている。

(2016/7/2)KG

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圏外編集者
 [ 読書・出版・書店]

圏外編集者

都築響一/語り
出版社名 : 朝日出版社
出版年月 : 2015年12月
ISBNコード : 978-4-255-00894-3
税込価格 : 1,782円
頁数・縦 : 255p・19cm


 今年齢60になるフリーランス編集者の編集者魂。
 書籍作りに対する思い入れが存分に伝わってくる。例えば、面白いからやる、誰もやらないから自分がやる、10%のセレブ向けではなく、90%の普通の人向けに記事を書く、そういった人々の生活を紹介する、などなど。
 編集者の楽しみには現場にある。そのために、薄給でも、長時間労働でもやる価値がある。1日中、机に向っているのではなく、日中は現場に赴き、人と会い、面白いと感じる現場に行く。
 編集者に必要なのは経験とか技術ではなく、感性である。プロにできてアマチュアにできないこと、それは、「アマチュアにできない量」しかない、と言い放つ。量をこなすこと。これはやはり長年続けてきた経験がものをいう、とも一方で思う。

【目次】
第1章 問1 本作りって、なにから始めればいいでしょう?
第2章 問2 自分だけの編集的視点を養うには?
第3章 問3 なぜ「ロードサイド」なんですか?
第4章 問4 だれもやってないことをするには?
第5章 問5 だれのために本を作っているのですか?
第6章 問6 編集者にできることって何でしょう?
第7章 問7 出版の未来はどうなると思いますか?
第8章 問8 自分のメディアをウェブで始めた理由は?

【著者】
都築 響一 (ツズキ キョウイチ)
 1956年、東京生まれ。76年から86年まで『POPEYE』『BRUTUS』で現代美術や建築、デザインなどの記事を担当。89年から92年にかけて、1980年代の世界の現代アートを映す全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』を刊行した。自らカメラを手に、狭いながらも独創的な若者たちの部屋を撮影した『TOKYO STYLE』や、日本各地の奇妙な名所を探し歩いた『ROADSIDE JAPAN』で、既存メディアが見たことのない視点から現代社会を切り取る。

【抜書】
●エディトリアル・デザイン(p38)
〔 伝えたいことがあるから、編集者は素材を用意する。それが画像でもテキストでもいいけれど、あらかじめ用意された誌面デザインに収まりきらないから、自動的に削るのではなくて、どうにかしてページ内に収める努力をするのが、エディトリアル・デザインというものではないだろうか。〕

(2016/4/23)KG

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電子出版と電子図書館の最前線を創り出す 立命館大学文学部湯浅ゼミの挑戦
 [ 読書・出版・書店]

電子出版と電子図書館の最前線を創り出す―立命館大学文学部 湯浅ゼミの挑戦
湯浅俊彦/編著
出版社名 : 出版メディアパル
出版年月 : 2015年3月
ISBNコード : 978-4-902251-79-1
税込価格 : 2,592円
頁数・縦 : 270p・21cm
 
 
■大学のゼミ生たちの小論文集
 立命館大学文学部における、「電子出版と電子図書館―競合から共存へ」をテーマとしたゼミの活動をまとめた書。システムインテグレーターや電子出版を行っている出版社を招いての講義や、印刷会社、国立国会図書館の見学、他大学との討論会などのフィールドワークも織り込んだゼミの集大成として、3回生の学生たちがそれぞれのテーマでまとめた小論文が本書の柱となっている。
 大学生のゼミの活動を書籍にまとめて出版するとは大胆な試みである。しかし、象牙の塔にこもった研究とは異なり、社会的に広がりを見せる最先端のこの分野には、全体を俯瞰できるような専門家はまだ少ない。頭も柔軟な20歳前後の学生たちが、最新情報を取り入れ、集団で思考しながら現状を総括する試みは有効かもしれない。学生たちは大変だったろうと思うが。

【目次】
第1章 電子出版・電子図書館は知識情報基盤を変える
 電子出版・電子図書館の未来をデザインする―最前線を創り出すことの重要性
 大学図書館における電子書籍の取組み―立命館大学図書館から見えてきたこと
第2章 電子学術書を活用した大学教育の最前線
 BookLooperを利用した大学教育の可能性
 SpringerにおけるeBookの歴史、しくみ、利用の実際
第3章 ゼミ生が探究する電子出版と電子図書館
 電子書籍における「版」の考察……竹嶋龍仁
 電子書籍とペーパーライク―なぜ電子書籍は紙の形から離れないのか……李桐和(イ・ドンファ)
 特別支援教育におけるデジタル教科書・電子書籍の可能性……高畑有里
 小・中学校におけるタブレット型端末を用いた読書活動……尾崎理奈
 デジタル教科書が変える学校教育……早川育実
 日本語学習におけるデジタル教材の有効性……安原里美
 公共図書館における電子書籍を活用した多文化サービス……野木ももこ
 デジタル時代の学校図書館……田草川みなみ
 電子コミックの収集―新たなアーカイブの構築……村井燦
 電子図書館における「貴重書」……藤井朋大
 電子書店とディスカバラビリティ……竹本正史
 リアル書店における電子書籍販売……松田麻由香
 電子出版時代における雑誌の新展開……大久保俊季
 電子書籍としての自費出版……向井惇子
第4章 電子出版・電子図書館のフィールドワーク
 国立国会図書館・東京本館
 講談社本社
  ほか

【著者】
湯浅 俊彦 (ユアサ トシヒコ)
 1955年、大阪府生まれ。立命館大学文学部教授。大阪市立大学大学院・創造都市研究科・都市情報環境研究領域・博士(後期)課程修了。博士(創造都市)。日本出版学会・理事。日本ペンクラブ言論表現委員会・副委員長。日本図書館協会・出版流通委員。国立国会図書館・納本制度審議会委員。図書館振興財団「図書館を使った調べる学習コンクール」審査委員。

(2016/1/22)KG

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29歳で図書館長になって
 [ 読書・出版・書店]

29歳で図書館長になって

吉井潤/著
出版社名 : 青弓社
出版年月 : 2015年2月
ISBNコード : 978-4-7872-0054-9
税込価格 : 2,160円
頁数・縦 : 222p・19cm
 
 
■冷静な図書館愛
 若くして図書館長となった司書が、「想像と創造」の場である図書館の現状とこれからの好ましい姿について網羅的に語る。
 執筆時でも31~2歳であった著者の図書館愛が伝わってくる。柔軟な発想による数多くの提案がなされている。その提案は具体的で確かな現状認識にもとづいており、説得力がある。
 本書の提案でなるほどと思ったのは、以下のことなどである。

・図書館に教科書を置くべきである(p114)
 その自治体で採用されている小学校・中学校の教科書は蔵書とすべきではないか。市民も子供たちがどのような教科書を使っているのか、知る権利があるし、勉強するべきである。

・定点観測的に、図書館の周辺の風景を写真に収めて保存しておく(p131)
 これらは、将来、貴重な地域資料となるはずである。

・図書館の本棚を市民に貸し出す(p153)
 本棚1段あたりの収納冊数は一般図書30冊くらい。いらなくなった本を処理したい人や、自分のお宝を自慢したい人などに貸し出す。

・昔の遊びやゲームの場を設ける(p167)
 小学校高学年から中学・高校生が対象。ゲーム機がなかった時代のけん玉、あやとり、メンコなどが体験できる。

・予約の多い本を出版社から借りる(p196)
 予約の多い上位10冊に関して、出版社から1冊ずつ一定期間借用。来館者は館内で10分間試し読みができる。その後、気に入ったら予約するか、近くの書店で買ってもらう。
 ※貸し出し時間は、30分~1時間くらいあってもいいのではないか?
 ※また、帯出用とは別に図書館で購入したものを貸し出してもいい。全国の多数の図書館からこの申し出があった場合、出版社は対応できないだろう。

・図書館資金パーティ(p200)
 政治家の資金集めのようなパーティを開催する。おいしい料理を出す、作家や編集者などの著名人ゲストを呼ぶ、集めたお金の使用目的を最初に示す、という三点が重要。

【目次】
第1章 これからの図書館
 想像と創造する場としての公立図書館
 先人の実践
 もっと多くの人に図書館が使われるために
  ほか
第2章 これからの図書館員
 想像力と創造力をもっている
 インタープリンターとして
 自治体の課題を知っている
  ほか
第3章 想像と創造のための設備と施設
 情報コンセントWi-Fi
 創作活動ができるコンピューター
 プリンター
  ほか
第4章 資料と情報源
 ここにしかないもの(お宝)
 地図
 大活字本
  ほか
第5章 提供するサービス
 海外初のサービスの導入
 日本オリジナルのサービス
 自然体験プログラム
  ほか
第6章 図書館活動を豊かにするための資金繰り
 資料購入費の使い方
 施設管理にかかる経費
 備品と消耗品の管理
  ほか

【著者】
吉井 潤 (ヨシイ ジュン)
 1983年、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業、慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻情報資源管理分野修士課程修了。2006年、山中湖情報創造館(ライブラリアン)、09年、練馬区立南田中図書館副館長、10年、新宿区立角筈図書館副館長をへて、13年から江戸川区立篠崎図書館・江戸川区立篠崎子ども図書館館長。地域資料デジタル化研究会理事、三田図書館・情報学会会員、日本図書館協会会員。

【抜書】
●ロータリークラブ(p208)
 ロータリークラブ……社会奉仕の理想を掲げる世界的規模のクラブ団体。1905年、シカゴの弁護士ポール・パーシー・ハリスと3人の友人によって組織される。
 会員が持ち回りで自分たちの事務所を会合の場所にしたので、ロータリー(回るという意味)の名がついた。
 構成員は、原則として一業種一人。会員の推薦によって入会できる。
 クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕などがある。
 200以上の国と地域に約3万2,000のクラブを持ち、約120万人の会員がいる(2009年)。日本では、2,301クラブ、9万2,664人。

●ライオンズクラブ(p209)
 ライオンズクラブ(Lions Clubs International)……Liberty, Intelligence, Our Nation's Safety(自由を守り、知性を重んじ、我々の国の安全をはかる)の略。世界的規模の社会奉仕団体。本部はシカゴ。
 日本では、クラブ数3,357、会員数11万2,715人(2009年)。

(2015/12/12)KG

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