So-net無料ブログ作成
検索選択
コンピュータ・情報科学 ブログトップ

アンドロイドは人間になれるか
 [コンピュータ・情報科学]

アンドロイドは人間になれるか (文春新書)

石黒浩/著
出版社名 : 文藝春秋(文春新書 1057)
出版年月 : 2015年12月
ISBNコード : 978-4-16-661057-0
税込価格 : 788円
頁数・縦 : 223p・18cm


 石黒浩の人間論、ロボット論。「プロローグ」によれば、ライターの飯田一史の「代筆」であるという。石黒がこれまでに書いた文章と、新たに語った話を飯田が書き起こした。
 自らが製作にかかわったロボットやアンドロイドの機能と役割を紹介しながら、ロボット(およびアンドロイド)がもたらす未来像と、ロボット(およびアンドロイド)を生み出した心理学を語る。後者は、アンドロイドをいかに人間らしく見せるか、いかに自然な対話を成立させるか、そして、いかにすれば人間がロボットを承認するか、という問題の解である。
 しかし、アンドロイドが人間に取って代わる将来像に、私は疑問がある。人間の代わりにアンドロイドが仕事をしてくれるとして、人間は何をすればいいのか? 石黒は、そのときヒトは哲学者になるという。体を動かさなくなった人間は、考える時間が増え、貨幣に換えがたい知識を生み出すというのだ。果たしてそうだろうか?
 確かに、氏の言うとおり、これまでの技術は人間の仕事を肩代わりしてきた。アンドロイドもその延長線上にあるという。しかし、これまでの技術が肩代わりしてきたのは、人間の機能の一部である。自動車が足の替わりを、コンピュータが頭脳の一部の替わりを、という具合だ。ところがアンドロイドは、人間の機能すべてを肩代わりできる(完璧な進化を遂げれば、だが)。そうなると、人間という存在は必要なくなる。それでも人間は、人間にしかできないことを考え出す、と言うのだが……。そんな社会に、人間は存在する幸福を感じることができるのだろうか。

【目次】
第1章 不気味なのに愛されるロボット―テレノイド
第2章 アンドロイド演劇
第3章 対話できるロボット―コミューとソータ
第4章 美人すぎるロボット―ジェミノイドF
第5章 名人芸を永久保存する―米朝アンドロイド
第6章 人間より優秀な接客アンドロイド―ミナミ
第7章 マツコロイドが教えてくれたこと
第8章 人はアンドロイドと生活できるか
第9章 アンドロイド的人生論

【著者】
石黒 浩 (イシグロ ヒロシ)
 1963年、滋賀県生まれ。山梨大学工学部卒業、同大学院修士課程修了。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。工学博士。現在、大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授(特別教授)。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。JST ERATO石黒共生ヒューマンロボットインタラクションプロジェクト研究総括。

【抜書】
●ディープラーニング(p69)
 コンピュータ上で走る学習アルゴリズム。人間の神経回路を模倣したもの。従来の模倣ではせいぜい3層くらいのネットワークだったが、現在では、6層から8層といった複雑な計算ができるようになっている。

●音声認識しない対話ロボット(p74)
 ロボットと人間との対話を実現。相手の人間が何を言っても、3体いるロボット(コミュー、ソータ)同士の会話が続くように設計されている。ときどき人間に質問を投げかけるが、人間が言ったことを認識していない。人間の答えに対して、すべて「そっか」で返し、その後、またロボット同士の会話に戻る。それでも、人に「対話している感」を与えることができる。
 3体のうち2体以上がお互いに対話していれば、そこに参加している人間は、自分が直接話していなくても、対話しているような感覚になってしまう。

●怒る(p95)
〔 僕はかつて「怒る」ことができなかった。怒ることに何のメリットも感じなかったからだ。怒ったところで事態が解決することは少ない。関係がこじれたり、時間を浪費するだけで、デメリットのほうが大きい。そう思ってきた。だから「怒る」とは、何をどうすることなのか、どうすべきかがわからなかった。大学に入り、教師として振る舞わざるをえなくなってから、怒る練習をした。
 きっかけはこうだった。大教室で講義をしているのに、学生があまりにざわついている。静かに注意しても、まったく止む気配がない。学生たちは、完全に僕をナメていた。これは恐怖を与え、教師と学生という上下関係のヒエラルキーをはっきりさせなければ、この場を統制することはできない。そう判断した僕は、しかたなく教壇を思い切り蹴飛ばし、ついに教壇が大きな音を立てて倒れたのを確認したあと、無言で教室から出ていき、その日は授業に戻らなかったのだ。
 それ以降、誰ひとり僕の授業でささやく学生はいなくなった。「石黒は怒ると死ぬほど怖い」と思われるようになったようだ。
 教壇を倒れるほど激しく蹴り飛ばす――あのとき身体を動かして生じた高揚感、身体がカッカと熱くなる感じを認識することで、僕は初めて「なるほど。これが怒りか」とわかったのだ。それからはあのとき蹴り飛ばした感覚を想像するだけで、気分をたかぶらせ、「怒る」ことができるようになった。〕

●最適なコミュニケーション(p104)
〔 ロボットにかぎらず、今後テクノロジーは、多様な個々人に最適なコミュニケーション方法をつくりだし、そのひとごとに調整できるように進化していくだろう。対面コミュニケーションがあまりにも重視されてきた時代には、たとえば家にこもってプログラミングに熱中しているような人間は、変人扱いされていた。しかし、本人が自宅にいても遠隔操作型ロボットを職場に置き、他者とコミュニケーションを取れるようにすれば、これからの時代には特に問題は生じなくなる。たとえこもりがちでも、本人がしやすい手段で誰かと通信し、健全に仕事をしていれば、社会は受け入れるようになっていく。〕

●「ワカマル」死体遺棄事件(p134)
 平田オリザが演出したロボット演劇『働く私』に出演したロボット「ワカマル」を大学のゴミ捨て場に大量廃棄した。
 捨てられたワカマルを見た学生が、写真付きで「どうしてこんなことになったんですか?」という呟きをTwitter上に投稿。1時間の間に日本中の人がリツイート。研究室に「かわいそうだ」という大量の「苦情」が来てパニックに。
 ワカマルを研究室に 引き上げ、何体かは博物館に寄付。
 ワカマルのように活動するヒト型ロボットは、すでに「社会的な人格」を持っている。「廃棄」するときには、葬式が必要?

●接客ロボット「ミナミ」(p142)
 大阪タカシマヤで、接客ロボット「ミナミ」が服を売っている。
 高齢者や男性に対しては、人間よりもいい成績を出している。
 来客者は、ミナミとタブレット・コンピュータを使って会話。ディスプレイに示される選択肢を選んで操作する。ミナミには、想定質問がプログラムされている。選択肢の三つはポジティブ、一つはネガティブ(例:「そんなこと言うて、また買わそうとして」)。
 ミナミに対して一度ネガティブな回答を選択した人間は、負い目を抱くから、次にはポジティブな選択肢を選ぶことが多い。買い物に一歩踏み込む。
 客が人間の店員に話しかけることは、「その服を買わなければいけない」というプレッシャーにつながる。
 アンドロイドに対しては、「ロボットだし、イヤなら無視すればいい」と思う。話しかけることに抵抗がない。逆説的だが、断れると安心しているからこそ、積極的に買い物に臨める。
 また、「アンドロイドは嘘をつかない」という信頼感がある。接客時に、カラーコーディネートのシステムを使って、「お似合いですね」と褒める。人間の店員と違って、客は信じる。
 女性への販売成績は、男性の10分の1以下。しかし、売り場全体の売り上げは1.5倍になった。女性は、カラーコーディネートのシステムを無料で利用している。

●好き嫌い(p213)
 好き嫌いを簡単につけてしまうことは、半分目を閉じているのと同じ。「嫌い」に振り分けた半分の情報を捨てていることになる。
 好き嫌いを簡単に口にし、周りに敵か味方かのレッテルを貼り、二項対立にしてしまう人は、脳のキャパシティ、情報処理能力が乏しい。たくさん情報が入ってくると混乱してしまうので、好き嫌いを先に選ぶしかない。あらかじめ「ここしか見ない」とフィルタリングしないと頭がパンクしてしまう。

●哲学者(p220)
〔 技術開発を通して人の能力を機械に置き換えているのが人間の営みであり、その営みは「人間すべての能力を機械に置き換えた後に、何が残るかを見ようとしている」と言いかえられる。ロボットは「人間を理解したい」という根源的欲求を満たす媒体なのだ。
 ロボットによって物理的な生活はどんどんラクになり、人間は一生懸命からだを動かさなくてもよくなる。あらゆる仕事をアンドロイドが肩代わりしてくれるようになる。
 生活が豊かになれば、人間が考える時間が必然的に増える。お金を稼ぐのはロボットになり、ひとびとはむしろ貨幣に変えがたい知識を生みだし、共有することに価値の重きを置く。そのような人間らしい社会が来るはずだ。ロボット化社会は、貨幣的な価値にそれほど重きを置かない社会になる。ロボットが普及する次の一〇年、二〇年は、ひとびとが哲学者になる時代ではないか。僕はそれに先んじて、すべての人間を哲学者にしたいのだ。〕

(2016/2/27)KG

〈この本の詳細〉


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

サイバー攻撃からビジネスを守る セキュリティ診断サービスガイド
 [コンピュータ・情報科学]

サイバー攻撃からビジネスを守る―セキュリティ診断サービスガイド

武智洋/監修 満永拓邦/監修 国分裕/監修 大河内智秀/監修 ISOG-J/著 JNSA/著 人見友章/著
出版社名 : NTT出版
出版年月 : 2013年3月
ISBNコード : 978-4-7571-2308-3
税込価格 : 1,890円
頁数・縦 : 154p・21cm

 【目次】
第1章 セキュリティの重要性
 情報セキュリティの重要性
 情報セキュリティ対策の状況
 関連法令と関連省庁の取り組み
 主な関連セキュリティ基準
第2章 診断サービス
 セキュリティ診断の概要
 プラットフォーム診断
 Webアプリケーション診断
 ソースコード診断
  ほか
第3章 サービス選択方法
 自分に合ったサービスとは
 各サービスの選択方法

【著者】
武智 洋 (タケチ ヒロシ)
 株式会社ラックセキュリティ事業本部担当部長。2008年3月より同社に所属し、ITセキュリティおよびサイバーセキュリティ関連のシステム開発と監視サービス部門を経て、現在は、主に官公庁向け対応に従事。同社に入社する以前は、約22年間にわたってプラント制御メーカーに勤務し、研究開発とセキュリティビジネスの立ち上げに従事した経験を持つ。日本セキュリティオペレーション事業者協議会(ISOG-J)代表、警視庁コンピュータウイルス関連犯罪協議会委員、WASForum Hardening Project実行委員を兼務。CISSP(Certified Information Systems Security Professional)保有。

満永 拓邦 (ミツナガ タクホウ)
 一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター早期警戒グループリーダ。京都大学情報学研究科修士課程を修了後、株式会社神戸デジタル・ラボで主にセキュリティ研究に携わる。経済産業省新世代情報セキュリティ研究開発事業「効率的な鍵管理機能を持つクラウド向け暗号化データ共有システムの研究開発」にプロジェクトリーダーとして携わり、一般社団法人情報処理学会プログラミング・シンポジウム「情報科学若手の会」の代表幹事も務める。2011年4月から現職に就任し、セキュリティに関する情報の収集と分析を行っている。

国分 裕 (コクブ ユタカ)
 三井物産セキュアディレクション株式会社エンタープライズ事業部。2002年2月より同社に所属し、セキュリティコンサルタントとして、セキュリティ診断・教育などに従事している。金融機関、官公庁、大手製造業などへのセキュリティシステムの導入、セキュリティ診断などの実績を持つ。2004年より、若手人材の育成を目的とするセキュリティキャンプの講師なども務める。情報セキュリティに関連した寄稿・講演等多数。

大河内 智秀 (オオコウチ トモヒデ)
 三井物産セキュアディレクション株式会社調査研究部シニアプロデューサー。NTTコミュニケーションズ株式会社を経て、2009年、同社に入社し、情報セキュリティ関連サービスの開発に向けた調査・研究に携わる。1995年から情報セキュリティの専門家として従事。東京電機大学未来科学部情報メディア学科応用情報工学研究室研究員、日本コンピュータセキュリティインシデント対応チーム協議会運営委員を兼務。CISSP(Certified Information Systems Security Professional)保有。

人見 友章 (ヒトミ トモアキ)
 警察庁生活安全局情報技術犯罪対策課課長補佐。

(2013/4/13)KG

〈この本の詳細〉


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

ビッグデータの衝撃 巨大なデータが戦略を決める
 [コンピュータ・情報科学]

ビッグデータの衝撃――巨大なデータが戦略を決める

城田真琴/著
出版社名 : 東洋経済新報社
出版年月 : 2012年7月
ISBNコード : 978-4-492-58096-7
税込価格 : 1,890円
頁数・縦 : 303,7p・19cm

 
■ビッグデータとは何か?
 IT業界で最近話題の「ビッグデータ」に関して、ITアナリストの立場で詳しく解説した書。技術的な説明だけでなく、ビジネス界での動向や、ビッグデータを活用して成功している企業なども紹介する。むしろ、技術的な解説よりこちらのほうに重点がある。さらにはプレイバシー保護に関する問題点などの社会的影響についても論じている。
 ところで、「ビッグデータ」を扱う際の肝は、ハドゥープとNoSQLデータベースという二つのソフトウェアと、クラウド・コンピューティングに象徴されるハード面での分散処理だ。これらの技術革新によって成立したのが「ビッグデータ」である。「ビッグデータ」の特徴は、大量の非構造化データを処理し、ビジネス上の意思決定や将来予測に応用したり、顧客の囲い込みを行う、ということになろうか。これからのIT社会では、「ビッグデータ」を上手く活用できた企業が隆盛する。「Data is the new oil.」なのである。

【目次】
第1章 ビッグデータとは何か
第2章 ビッグデータを支える技術
第3章 ビッグデータを武器にする企業 欧米企業編
第4章 ビッグデータを武器にする企業 国内企業編
第5章 ビッグデータの活用パターン
第6章 ビッグデータ時代のプライバシー
第7章 オープンデータ時代の幕開けとデータマーケットプレイスの勃興
第8章 ビッグデータ時代への備え

【著者】
城田 真琴 (シロタ マコト)
 野村総合研究所イノベーション開発部上級研究員。北海道旭川市出身。北海道大学工学部卒業後、大手メーカーのシステムコンサルティング部門を経て、2001年より現職。現在、ITアナリストとして、先端テクノロジーの動向調査、ベンダー戦略の分析、国内外企業のIT利活用調査を推進。同時にそれらを基にしたITの将来予測とベンダー、ユーザー双方に対する提言を行っている。専門領域は、クラウド、ビジネス・アナリティクス、M2M、IoTなど。

【抜書】
●非構造化データ(p6)
 「ビッグデータ」とこれまでビジネス・インテリジェンス(BI)で扱ってきた大量データとの違い。
 (1)数値データ(売上げや時刻、等)などの構造化されたデータではない。非構造化データ。
 (2)〔大量データの管理や処理などの新しい技術の担い手が、ウォルマートやシティバンクといった大企業から、ウェブ企業やソーシャルメディア企業に移った。〕

●ビジネス・インテリジェンス(p39)
 ビジネス・インテリジェンス、BI。
 〔企業内外に蓄積されたデータを組織的かつ系統的に集約・分析し、ビジネス上の各種の意思決定に有用な知識や洞察を生み出すという概念や仕組み、活動のことである。〕
 1989年、米国の調査会社ガートナー(Gartner)のアナリストだったハワード・ドレスナー氏によって提唱された概念。
 情報システム部門に依存していた売上げや顧客管理分析などのデータ処理業務を、経営者や一般のビジネスパーソンなどのエンドユーザーが自ら手がけることで、意思決定の迅速化や生産性の向上を目指すべきであると説いた。
 〔BIはこれまで、「過去から現在までに何が起きたのか」「なぜ、それは起きたのか」を分析し、レポーティングすることが主な目的であった。すなわち、「過去、および現在の見える化」である。〕
 今後の企業活動にとってより重要なのは、「これから何が起きるのか」。BIも、「将来予測」へと進化しつつある。 ⇒ データマイニング ⇒ 機械学習 ⇒ビッグデータ

●O2O(p43)
 Online to Offline。
 オンラインとオフラインの融合。
 ネット上の情報(オンライン)がリアル世界(オフライン)の購買行動に影響を及ぼしていることを表す概念。

●ハドゥープ(p49)
 Hadoop……オープンソース。大規模データの分散処理技術。マップリデュースを実装した「フレームワーク名」。
 MapReduce(マップリデュース)……大規模データを分散処理するための「処理方式」。グーグルが2004年に発表した論文「MapReduce: Simplified Data Processing on Large Clusters」に登場する概念。
 以下の3つによって構成。
 (1)HDFS(Hadoop Distributed File System)……分散ファイルシステム。大容量データを分割して格納。グーグルの「GFS: Google File System」に対応。
 (2)Hadoop MapReduce……大量データを効率的に分散処理可能なフレームワーク。グーグルの「MapReduce」に対応。
 (3)HBase……超巨大なデータテーブル。グーグルの「Big Table」に対応。

●NoSQLデータベース(p58)
 NoSQL……RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)=SQLが得意でない部分で補完的に利用する。「Not only SQL」という意味合い。
 データ構造……非構造化データを扱える。スキーマも最初から定義する必要がない。
 データ一貫性……ACID(Atomicity=原子性、Consistency=一貫性、Isolation=独立性、Durability=耐久性)のように堅牢ではなく、Eventual Consistency(最終的な一貫性)という実装。一時的に一貫性が維持されない状態が存在する。
 拡張性……スケールアウトが容易。拡張性に優れる。
 耐障害性……分散環境に対応、単一障害点がないものが多い。障害に対する対策コストが安価。
 〔データの一貫性を多少犠牲にする代わりに、柔軟性・拡張性を追求したデータベース〕

●リキャプチャ(p165)
 reCAPTCHA。グーグルが提供。
 スパムプログラム(bot)と人間のユーザーを見分けるための画像認証サービス。
 「リキャプチャは、書籍のデジタル化を支援する無償のアンチボットサービス」(リキャプチャのホームページ)。
 書籍のデジタル化において、OCRでの認識に失敗した単語を使用。

●協調フィルタリング(p182)
 アマゾンなどで、商品リコメンドを行う際に使う技術。
 〔商品の購買履歴に加えて、ウェブのアクセス履歴などの行動履歴をもとにユーザー同士の嗜好の類似値を自動計算し、レコメンドを実現している。〕

●消費者プライバシー権利章典(p196)
 アメリカ商務省の提言で、2012年2月23日、オバマ政権が「消費者プライバシー権利章典」を発表。
 オプトアウト方式が基本。
 EUでは、オプトイン方式の「電子プライバシー保護指令」。

●インフォチンプス(p248)
 「データ界のアマゾン・ドットコム」を標榜。
 ウェブ上であらゆるデータを販売することを目指している。

(2012/7/21)KG

〈この本の詳細〉


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

ネット・バカ  インターネットがわたしたちの脳にしていること
 [コンピュータ・情報科学]

ネット・バカ.jpg
ニコラス・G・カー/著 篠儀直子/訳
出版社名 青土社
出版年月 2010年7月
ISBNコード 978-4-7917-6555-3
(4-7917-6555-9)
税込価格 2,310円
頁数・縦 359p/5p・20cm

●インターネットは思考の「浅瀬」?
 原題は「The Shallows: What the Internet Is Doing Our Brains」といい、『クラウド化する世界』(翔泳社、2008年10月)の著者による最新作。邦題からの印象では扇動的で情緒的な内容かと思っていたが、まったく違っていた。学術論文を縦横に逍遥し、科学的な研究成果に裏打ちされた論理的な展開により、インターネットが普及した現代(そして将来)、人間の本質がどのように変容していくかということを真面目に論じている。

 原題にある「shallow」がキーワードだ。浅瀬という意味である。インターネットが普及して、知識や情報の獲得をWebに依存するようになり、ヒトの脳の働きは深みと集中力を失い、思考は浅くなる、という含意だろう。ネット社会は、脳という大海原の深海へと活動の場を広げるのではなく、浅瀬にとどまることを強いるのである。

 思考することは人間の本質的な行為である。そして読むことは、「言葉」を用いて思考している以上、当然のことであるが、人間の思考力に大きな影響を与えている。従来、本を「読む」という行為は、忍耐と集中力やリニアな思考を必要とし、同時にそれらを涵養するものだった。

 これに反してWebページを読む行為は、リンクやマルチメディアの視聴を読書体験に頻繁に差し挟むことによって、「読む」行為の中断を余儀なくさせる。注意散漫を引き起こすのだ。つまり、本を読むのとは異なり、Webを読む行為はヒトの思考力から集中力と深さを奪い、脳の力を弱めるのである。

 それは是か非か?

 筆者は、コンピュータ化の流れを押しとどめ、逆流させることは不可能だろうと語る。本も、絵画も、音楽も、映像も、すべてのコンテンツを1台でこなすことができ、しかも同時に扱うことができるコンピュータというメディアの便利さは破格である。筆者自身もネットなしで「生きていけるかどうか、正直自信がない」と告白する。一方で、ヒトの脳を変容させてしまうインターネットに懐疑を表明する。それは決してノスタルジーではない。論理的な思考を経た結論なのである。

 本書の最後の一文に言う――

 「コンピュータに頼って世界を理解するようになれば、われわれの知能のほうこそが人工知能になってしまうのだ」(p309)。

 欧米のライターならではの良質な内容だ。論理性と客観性を重視した、300ページを超える分量、引用と参考文献の多さ(注釈46ページ!)には圧倒される。日本の評論家ではなかなかここまで書ける人はいない。私が翻訳もののノンフィクションに惹かれる大きな理由の一つである。

【目次】
プロローグ―番犬と泥棒
第1章 HALとわたし
第2章 生命の水路
第3章 精神の道具
第4章 深まるページ
第5章 最も一般的な性質を持つメディア
第6章 本そのもののイメージ
第7章 ジャグラーの脳
第8章 グーグルという教会
第9章 サーチ、メモリー
第10章 私に似た物
エピローグ―人間的要素
脱線―リー・ド・フォレストと驚異のオーディオン
脱線―IQスコアの浮力について

もっと知りたい人のための文献一覧
索引

【雑記】
●マイケル・マーゼニック、猿の脳の再組織化(p43)
 1968年、ジョンズ・ホプキンス大学、生理学の博士号を取得したばかりのマイケル・マーゼニック。
 サルの手に刺激を与え、脳の「感覚マップ」を作成。その後、手の知覚神経を切断、脳が一時の混線(スクランブル状態)を経験した後、新たな感覚マップを再組織することを発見。

●リー・ド・フォレスト、オーディオンの発明(pp113-116)
 1906年、イェール大学で工学博士号を取得後10年を経たリー・ド・フォレスト、「微弱な電流を増幅する」三極(トリオード)構造の「オーディオン」を発明。トランジスターの原型。

●本の感触とともに読む(p130)
〔読むという認知行為は、視覚のみならず触角をも用いる行為であることが、研究によって明らかになっている。それは視覚的であるだけでなく触覚的でもあるのだ。読み書きに関する研究を行っているノルウェーの教授、アン・マンゲンは次のように言う。「読むという行為はすべて複数の感覚にかかわるものである」。〕

●注意散漫状態(p160)
〔われわれの生活において注意散漫状態は長らく増大してきたが、ネットほど広範かつ執拗に注意分散を行なうべく作られたメディアは、これまで存在しなかった。〕

●古い神経回路の弱体化(p171)
 UCLAの精神医学教授、同大学付属の記憶・加齢研究所所長、ゲーリー・スモール。
〔コンピュータ、スマートフォン、検索エンジンなどのツールの日常的使用は「脳細胞の変化と神経伝達物質の放出を誘発し、脳内の新たな神経回路を徐々に強化し、その一方で古い神経回路を弱体化する」。〕

●認知的負荷(p179)
〔ハイパーテクストを読む人は、「ページを慎重に読むのではなく」散漫にクリックして終わることが多かった。〕
〔ハイパーテクストは「読む者により大きな認知的負荷を課する」〕
 つまり、リンクをたどりながら読むことは、理解度の低下をもたらし、記憶の妨げになる。

●読みのパフォーマンスの低下(p182)
 「ハイパーテクストは、豊かなテクスト経験につながる」という理論は実証されていない。
 むしろ、「ハイパーテクストが意思決定と視覚処理を要求することにより、読みのパフォーマンスが損なわれる」という実験結果のほうが多い。
 意思決定……ハイパーテクストの読みには、前頭葉も参加している。

●耕作民から狩猟民・採集民へ(p194)
〔個人的知識の耕作民から、電子データの森の狩猟民・採集民へと変わりつつあるのだ。〕
 かつての文明の軌道の反転。
 粘土や石板に文字を刻んでいた時代には、文字がもたらすのは断片的知識であった。
 綴じた本の発明によって、読書は深い思考へと変わった。
 それが、ハイパーテクストによって、また断片的な知識へと逆戻りしているのである。

●二つの知識(p200)
 「知識には二種類あります。その主題を自分で知っているか、それに関する情報をどこで見つけられるかを知っているかです」。
 1775年4月18日夜、リチャード・オーウェン・ケンブリッジの大邸宅にある図書室で、サミュエル・ジョンソンは並んだ書物の背表紙を黙って読み始めた。ケンブリッジが「ジョンソン博士、本の背表紙をそんなに見たがるなんて、珍しい方ですね」と言った。それに対する答え。
 同行した友人のジェイムズ・ボズウェルの回想による(『サミュエル・ジョンソン伝』みすず書房、1982)。

●フリン効果(p201)
 30年前、ニュージーランドのオタゴ大学政治学科長、ジェイムズ・フリン、IQテストの歴史の研究。
 20世紀を通じて、ほとんどすべての地域で、IQテストのスコアは着実に上昇していた。
[得点が増加した部分]
 ・幾何学的図形を頭の中で回転させるテスト
 ・異なる物体の類似点を同定するテスト
 ・論理的順序に従って図形を配列するテスト
[変化なし]
 ・記憶
 ・語彙
 ・一般知識
 ・算数

●記憶のアウトソーシング(p270)
〔記憶をアウトソーシングすれば、文化は衰退してしまう。〕

●ELIZA(pp276-286)
 1966年1月の論文、MITのコンピュータ科学者、ジョゼフ・アイゼンバウム。
 自動応答システム、ELIZA。人間の発話に対して適切な答えを返すプログラム。セラピスト的ペルソナ。

●ミラーリング(p293)
 脳の中で「他者の心の中で起こっていることを理解する作業に特化してい」る」部分=前頭葉、頭頂葉、頭頂葉と側頭葉の接する部分。脳の中でも高度に活動的な三つの部分。社会的思考。
 ハーバード大学の社会認知・情動神経科学研究所所長、ジェイソン・ミッチェル。
 コンピュータ時代、「社会的思考に関与する部分の脳が、慢性的に活動過剰状態になった」ことで、〔精神の存在しないところにもわれわれは精神を認めるようになったのだ。〕
 神経のミラーリング。
 ELIZAを人間と思い込んでしまう人間の精神構造。

●引用論文の減少(p298)
 シカゴ大学の社会学者、ジェイムズ・エヴァンズ、1945年から2005年に学術雑誌に発表された論文3400万本の調査。
 オンラインに移行する雑誌の数が増えるにつれ、引用される論文の数は以前より少なくなった。
 入手可能な情報の増加が、「科学および学問の縮小」を引き起こしている。

(2010/10/24)KG

<この本の詳細>
bk1: http://www.bk1.jp/product/03299957
e-hon: http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032455388
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

ウェブ進化論 (ちくま新書)
 [コンピュータ・情報科学]

ウェブ進化論.jpg
梅田 望夫著
税込価格 : \777 (本体 : \740)
出版 : 筑摩書房
サイズ : 新書 / 249p
ISBN : 4-480-06285-8
発行年月 : 2006.2

Web2.0の世界
専門家には分かりきった内容なのだろうが、素人にはとても興味深く読むことができた。
これまで、Webは単に情報の収集と発信のために存在し、その他にはせいぜい買物が便利になった、というくらいの認識しかなかったのだが、Web2.0の世界は、世の中そのものを変えていく、という。Webの強みは、首長竜の首の部分ではなく、長い尻尾、すなわちロングテールの部分である。ここに的を絞り、不特定多数無限大のネット参加者から、ほとんどゼロに等しいような僅少な金額を集めていく、というビジネスモデルが現れた。それを実現したのが、インターネット、チープ革命、オープンソースという、三大潮流である。それにかかる経費も限りなくゼロに等しい。
同時に、上記の三大潮流が、情報の流通も変えてしまうかもしれない。これまで、情報の流れは一方通行に等しかった。マスコミが主導した、ごく少数の選ばれた識者から大衆へ、という流れだ。ピラミッドの頂点に君臨するエリートと大衆。しかし、その中間に第三の層が形成され始めている。総表現社会参加者と位置づけられる1,000万人だ。今後、これらの人々が輿論を作っていくことになるかもしれず、これまで専門家といわれた一部知識人のみが参加していた「知識の形成」にも関わってくるかもしれない。ウィキペディアなどが好例である。
ウェブ進化論.JPG
(06/4/6)【蔵】

<この本の詳細>
http://www.bk1.co.jp/product/2641540
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか
 [コンピュータ・情報科学]

SYNC.jpg
スティーヴン・ストロガッツ著
蔵本 由紀監修
長尾 力訳
税込価格 : \2,310 (本体 : \2,200)
出版 : 早川書房
サイズ : 四六判 / 468p
ISBN : 4-15-208626-2
発行年月 : 2005.3

同期現象(SYNC)が世界を支配する
1665年、オランダの物理学者クリスティアーン・ホイヘンスによって発見された、振り子の同期現象。ホイヘンスは、自らの発明した「世界随一の精度を誇る」二つの振り子時計が、全く同じリズムで「共感」して揺れる現象を実験によって証明した。この同期現象=SYNC(シンク)が現代において再発見されるのは、20世紀前半、東南アジアの無数の蛍が、いっせいに、一定のリズムで明滅を繰り返す現象についての報告と、その後の議論が発端となる。そして、いまや知の最先端、「複雑系研究のごく一部」として、さまざまな分野での意欲的な論文が発表されるまでに至った。
本書では、蛍から説き起こし、脳波をはじめとする人間の身体における同期現象を経て(女性の月経周期さえ、同期する!)、非生物たる物質の世界での同期現象まで、最先端の研究をエピソードを交えて紹介・解説する。量子レベルから天体間のふるまいに至るまで、同期現象は全宇宙に遍在する、というのである。「同期」という現象はまだ十分に解明されたわけではないが、宇宙を支配する法則のひとつとして、今後の研究成果が期待されるところである。
ただ、文科系の人間にとっては、学校で習わなかった最先端の科学の話なので、理解できない箇所が多々あるかもしれない。何しろ、ジョセフソン素子まで登場するのだ。ただ、現在、学問の世界でどのようなことが関心を呼んでいるのかということを認識するために、読んで損はない1冊だ。
SYNC.JPG
(05/6/5)【蔵】

<この本の詳細>
http://www.bk1.co.jp/product/2526827
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

複雑な世界、単純な世界
 [コンピュータ・情報科学]

複雑な世界、単純な法則.jpg
マーク・ブキャナン著
阪本 芳久訳
税込価格 : \2,310 (本体 : \2,200)
出版 : 草思社
サイズ : 四六判 / 357p
ISBN : 4-7942-1385-9
発行年月 : 2005.3

●世界は6人の友人を介してつながっている?
 世の中は、不思議なネットワークの法則に従っている。例えば、スタンレー・ミルグラムの実験によれば、アメリカ人のすべては6人の友人を介してつながっているという。「六次の隔たり」の法則だ。
 本書では、現代の知的営為の最先端、「ネットワーク科学」の世界を概観できる。「ネットワーク科学」とは、物と物とのつながりを純粋に数学的に解明する科学なのだそうだが、小難しい数式などなしに、素人にも分かりやすく解説している。
 先の「六次の隔たり」の例のように、世の中が極めて少ない絆によってつながっている様子を「スモールワールド」と呼ぶ。例えば円周上に1,000の点があるとして、近隣の10の点にのみリンクが張ってある状態を考える。これは、とても規則的なネットワークとなるが、このネットワークの一方の側から反対側に行くには50段階かかってしまう。しかし、この規則的なネットワークの点をいくつかランダムに選び、離れた点同士にリンクを結ぶと、最初50であった「隔たり次数」が劇的に減少する。ネットワーク(つながり方)を分析する際に、この「ランダムなリンク」=「弱い絆」がキーとなる。本書では、「弱い絆」がネットワークの中でどのように機能していくかということを、電力網、神経細胞、エイズの広がり、インターネットなどを例に検証していく。
 科学雑誌の編集者あがりのサイエンスライターらしく、本書に登場する科学者たちのエピソードも興味深く書かれており、読んでいて楽しめる。
複雑な世界、単純な法則.JPG
(05/5/27)【蔵】

<この本の詳細>
http://www.bk1.co.jp/product/2527395

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

自作ホームページ超活用法 図で表現する人は仕事ができる!
 [コンピュータ・情報科学]

自作ホームページ超活用.jpg
著者: 久恒 啓一著
本体価格: \905
出版:ロングセラーズ
サイズ:新書 / 221p
ISBN:4-8454-0714-0
発行年月:2002.10.1

●ホームページを持つことで人間関係が豊かになる

『図で考える人は仕事ができる』(日本経済新聞社)など数々の著書で知られる、「図解」の伝道師、久恒啓一氏の自作ホームページ活用術である。久恒氏は、日本航空から新設の宮城大学教授に転身し、図解を用いた知的生産の技術に関する著作活動を続けている(bk1で検索したら、近刊も含めて13冊がヒット)。
類書に『ホームページにオフィスを作る』(野口悠紀雄著、光文社新書)があるが(「超~」はこっちが本家か?)、こちらはオンライン上に仮想オフィス空間を作ることに主眼が置かれている。データベースの共有やスケジュール管理、電子会議などであり、情報源としてのリンク集である。これに対して、『自作ホームページ超活用術』では、自身の知的生産物を発信するためにホームページを作ろう、という主張である。
21世紀のビジネスマンは、自ら「キャリア開発」をしていかなければ未来を切り開くことができない。そのツールとして、ホームページを利用するのだ。そこで自分の成果を発信することにより、自分を磨くことができる。すなわち、書くことがもっとも優れた学習法なのである。
コンテンツは、日記でも、読書感想文でも、調べ物に使ったサイトのリンク集でも何でもかまわない。自分のテーマが持てれば言うことなしである。さらに、掲示板などを忘れずに設けておこう。思わぬ人からの書き込みがあったりして、楽しみが増えるだろう。コミュニケーションにネットを活用することにより、「情報のやり取りが爆発的に活発に」なり、「つき合いの範囲が急速に拡大」する。さらに、「大切な友人との交流はさらに緊密になっていることは疑う余地」がない。自作のホームページを持ち、情報発信することにより、自己研鑽の役に立つばかりでなく、人とのコミュニケーションも豊かになっていくのである。
得意の図解にしても、Internet Explorerの画像をそのまま図版として使用しているところなど、いかにも著者らしい。紛れもなく、「久恒啓一図解WEB」からの引用である。

本書を読んでみて、これから作ろうとしているホームページの指針というか、ヒントみたいなものがつかめた。

(03/7/22)【蔵】

<この本の詳細>
http://www.bk1.co.jp/product/2223993
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

検索にガンガンヒットするホームページの作り方
 [コンピュータ・情報科学]

検索にガンガン.jpg

著者:イー・プロモート/渡辺 隆広著
本体価格:\1,600 出版:翔泳社 サイズ:A5判 / 255p
ISBN:4-7981-0346-2 発行年月:2003.4.9 初版

●ヒットしないHPは、打率2割台のイチローと同じか?

今度、転職するのだが、退職後の有休消化が1か月半ある。その間に、ホームーページでも作ってみようかな、と思っている。
どんな内容のサイトでも、誰かに見てもらわなければ意味がない。いやいや、本当はサイトの内容こそ大事なのだが、そうであればなおさら、どんなに良い内容のサイトを立ち上げても、誰も訪問してくれなければ無に等しい。
では、どうすればいいのか?
友人・知人・幼馴染、親戚・縁者、ご近所、取引先、などなど、アドレス帳に載っている人全員に、手紙・電話・メールと、ありとあらゆる手段を使って告知する? 友達なくすかもしれませんね。
やはり、ホームページを見てもらうのに効果的なのは、検索エンジンに登録されることである。しかも、ほとんどの利用者は上位20サイトまでしかチェックしてくれないので、なるべく上位にヒットさせることが肝要。その具体的方法であるSEO(検索エンジン最適化)について、総合的に解説したのが本書だ。
具体的に解説されているSEOのテクニックは、Webページを作る上で、ぜひ、押さえておきたい。単に検索エンジン最適化のためだけでなく、読んでもらえるページを作るという観点からも参考になる内容だ。
また、検索エンジンの仕組みについて、長いこと不思議に思っていたのだが、その点についても分かりやすく解説してくれている。元の上司が独立して興した会社のホームページが、googleで検索してもまったくヒットしなかった理由が分かった。

(03/6/6)【蔵】

<この本の詳細>
http://www.bk1.co.jp/product/2309585/
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『メルマガ』成功のルール
 [コンピュータ・情報科学]

メルマガ成功のルール.jpg

著者: 高橋 浩子著
本体価格:\1,300
出版:明日香出版社
サイズ:B6判 / 263p
ISBN:4-7569-0646-X
発行年月:2003.5.31 初版

●僕も、メルマガを発行したくなった
メルマガ、メルマガと、最近かまびすしく、猫も杓子も書いているご時世だが、単なる自己顕示欲やナルシスト的欲求を満たすためには発行したくない。何とか金にならないものか……。
そんな方お勧めしたいのが本書。
しかし、メルマガそのもので利益を上げようと思ってもなかなか難しい。本書で紹介されている「成功組」の中には、広告料で月170万円を稼いでいる人もいるが、これは例外。むしろ、メルマガを毎日(毎週)書き続けることによって、
・ネタの蓄積ができること、
・ネタ集めの習慣がつくこと、
・そして書くトレーニングになること、
・読者とのコミュニケーションのツールとして利用できること、
などが大きなメリットだ。
さらには、
・無料メルマガの読者層をコアとして、有料メルマガを発行する、
・みずからのビジネスへの誘導に利用する、
・蓄積したネタをもとに、紙媒体などに執筆して原稿料をいただく、
などの方法で、お金に結びつけることができる(人もいる)。
自己満足以上のものをメルマガに求める方は、本書を参考にしてみてはいかがだろうか。
かく言う私も、そんなうちの一人。来月からでも、メルマガ、書いてみようかな。

(03/6/6)【蔵】

<この本の詳細>
http://www.bk1.co.jp/product/2313580/p-gotoy52446
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:
コンピュータ・情報科学 ブログトップ